一万円台で買える激安スマートフォン「UMIDIGI A1 Pro」を購入したので簡単にレビューします。
目次
UMIDIGI A1 Pro 購入
UMIDIGIは中国の深センのメーカーで所謂「中華スマホ」を製造販売しており、中国のECサイトなどでその製品を購入できます。
今回「UMIDIGI A1 Pro」を購入した理由を挙げると
・一万円台という安さ、今回はセールで100ドルで購入出来た。
・18:9の縦長ディスプレイ・デュアルカメラ・指紋認証・顔認証など最近のトレンドをカバーしたスペック
・このクラスとしては珍しいUSB Type-Cを採用。
・海外でルーター替わりに利用したい
また、技適の問題がありますが公式スペック上はNTTドコモのプラチナバンドLTE Band 19にも対応しています。
UMIDIGI A1 Pro レビュー
最初にスペックを述べるとCPUは2018年に新発売されたエントリー機に数多く使われているエントリークラスのMediaTek MT6739を搭載しています。値段は安いですが縦長ディスプレイ、デュアルカメラなどトレンドを抑えたスペックです。
CPU : MediaTek MT6739 1.5GHz クアッドコア
GPU : IMG PowerVR GE8100
ディスプレイ : 5.5インチ HD+ 1440 x 720 18:9 IPS
RAM容量 : 3GB
ストレージ : 16GB(microSD対応upto32GB)
メインカメラ : 1300万画素+500万画素デュアルカメラ(Samsungセンサー) F/2.0
前面カメラ : 500万画素カメラ F/2.4
OS : Android 8.1 Oreo
サイズ : 145.3 x 69.1 x 8.5 mm
重量 : 173g(実測183g)
バッテリー : 3150mAh(5V/2A)
カラー : Pitch Dark , Icy Blue , Moonlight Silver
Wi-Fi : IEEE 802.11 a/b/g/n
Bluetooth : v4.0
その他 : VoLTE , デュアルSIM(Nano SIM) , USB Type-C , Face ID , 指紋認証センサー
ネットワーク : LTE 対応
2G:GSM 2/3/5/8
3G:WCDMA 1/2/4/5/8
4G:TDD-LTE 38/40/41
4G:FDD-LTE 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20
UMIDIGI A1 Proの付属品
付属品は、海外仕様のプラグ形状のUSBのACアタプター、赤いUSB Type-Cのケーブル(1メートルくらい)、英語の説明書、SIMピン、TPUのカバー(スマホに装着されている)、販売店のオマケで入っていた変換プラグ(写真には写っていません)です。イヤホンは入っていません。
USBのACアタプター(5V/2A)は海外プラグな上に大きい。
UMIDIGI A1 Proのデザイン、外観
ディスプレイは5.5インチサイズで18:9の縦長ディスプレイとなっており、従来の5インチと同じくらいの横幅69.1ミリで持ち易いです。横のベゼルも細く正面から見た感じは安さを感じさせません。通知LEDはなし。
画面の解像度はHD画質1440 x 720で現在のスマホの中では粗目の解像度ですが、画面が小さい事もありそんなに粗いとは感じません。
画面はかなり明るくすることが可能で太陽下での使用も問題無さそうです。タッチ(5点タッチ)も良好です。ホームボタンや戻るボタンはオンスクリーンキーとなっており画面に表示されます。また、画面の保護フィルムは最初から貼られていました。
背面はHuaweiのhonorシリーズのデザインの真似で光の反射具合で見え方が違います。重厚感は余りないですが綺麗でお値段以上といった感じです。指紋は付きやすいです。
カメラ部分は1ミリほど出っ張っています。上のレンズが通常撮影用で下のレンズが「ボケ」用のレンズのようです。
左側面。デザイン処理がイマイチなためか結構分厚い感じが出ています。メッキ処理も安っぽくて、コチラは値段相応です。
上部にはSIMカードスロット。SIMピンを挿す穴が小さくて手持ちのSIMピンは入りませんでしたので、スロットをあけるのに付属のSIMピンを使いました
本体下部にはスピーカー、USB Type-C端子、イヤホンジャック、マイク穴が並びます。精度が悪そうに見えますがUSB、イヤホン共に抜き差しは問題なしです。
スピーカーの音はごく普通のスマホいった感じで、イヤホンもノイズが乗ることもなかったのでyoutubeで音を聞く分には問題なしです。
SIMカードスロットは、デュアルSIM仕様でSIMトレイにはNanoSIMが2枚入りますがスロット2はMicroSDとの排他仕様で、NanoSIM2枚とMicroSDの同時使用は不可。
重量はかなり重たく画面の保護フィルム込みで183グラム(公式スペック上では173グラム)、付属のケースを付けた場合は196グラム。手に持った瞬間ズッシリさを感じます。
大きさの比較
大きさ比較、左から画面サイズが5インチ(16:9)のXperia X Performance、5.5インチ(18:9)の本機、6インチ(18:9)のNOKIA 7 Plusです。5インチ(16:9)と5.5インチ(18:9)はディスプレイの横幅は同じになります。
わかりにくい写真ですが5インチのXperia X Performanceとほぼ同じ大きさながらディスプレイは縦に長くなっています。
ユーザーインターフェース、独自アプリはほぼ無し
最初のセットアップの段階で日本語ロケールを選ぶことが出来ます。
デフォルトの状態です。ほぼ素のandroidとなっています。
ストレージは16GBと現在のスマートフォンでは少ない容量です。何もアプリをインストールしていないデフォルト状態では7.34GB(46%)を使用。SDカードは必須ですね。
指紋は5つ登録可能、指紋認証センサーによるロック解除はiPhoneや私が今使っているNokia 7 plusと比べるとワンテンポ遅い感じですが、イラっとするわけではなく普通に使えます。顔認証も設定可能ですが、こちらは認証失敗する確率が多いです。
デュアルSIM(nanoSIM)仕様です。実際には試していないですがVoLTEに対応しているようです。また、こちらも未確認なのですがNTTドコモのプラチナバンドLTE Band 19に対応している様です。
4G LTE同時待ち受け可能なDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)仕様です。
UMIDIGI A1 ProのAnTuTuベンチマーク、Geekbench 4
本機は「MediaTek MT6739 1.5GHz クアッドコア」搭載でRAM3GBです。
AnTuTuベンチマークの結果は45832、Geekbench 4のスコアはMulti-Coreが1847、Single-Coreが665という結果でエントリークラスの性能で、Snapdragonなら400番台クラスと同じくらいの性能です。
web閲覧やLINE、youtube動画をHD画質720pを見るくらいならストレスなく使えますが、少し重いゲームなどをプレイするのはキツイです。
UMIDIGI A1 Proのカメラ
リアカメラはメイン1300万画素+サブ500万画素のデュアルカメラで、サブの方は「ボケ」味を出すためのレンズのようです。電子式の手振れ補正もついています。
写真はパノラマモード・通常(Photo)モード・Beautyモード・Bokedモードがあります。
動画はフルHDで撮影可能で電子式の手振れ補正もついています。
写真は設定はオートで撮影して縮小しています。綺麗とは言えませんが、それなりに撮れるのでメモ程度の写真なら充分です。起動速度もピント合焦速度もそこそこの速さで、暗い所でもイラっとすることは有りません。
Bokedモードで撮影した写真です。結構綺麗にボケるのでセンスの良い人が使えば良い写真が撮影できそうです。
上はUMIDIGI A1 Proで撮影、下はXperia XZ1で撮影した写真の比較です。両方ともにオートで撮影、補正なしで縮小しています。並べるとさすがに差がわかりますが値段を考えると検討しているのではないでしょうか。
UMIDIGI A1 Proでゲーム
位置ゲームのイングレスやポケモンGOで遊んでみました。GPSの位置を掴むのが遅く起動時は少し待つ感じですが、ゲーム自体は問題なくプレイできます。
無理とわかっていましたが重ためのゲーム「荒野行動」をインストールしてプレイ、最低画質にしても紙芝居状態でまともに遊ぶことは不可能。
UMIDIGI A1 Proのバッテリー持ちは?
まだ1日しか使っていないので評価は出来ないですが、バッテリーが急速に減るといったことも無く普通な感じはします。後日、バッテリーの減り具合を追記します。
UMIDIGI A1 Proのレビューまとめ
良い点
・本体背面のグラデーションが綺麗。
・とにかく安い。コスパだけで考えると最高に良い。
・USB type-C対応である
・通話やweb閲覧やLINE、youtube動画を見るくらいなら問題なし
・SIMフリーなので格安SIMや海外での利用が可能。B19も利用可能らしい(未確認です)
・海外旅行時のwifiルーター替わりによい
・カメラの「ボケ」は良い感じ
悪い点
・持った瞬間、重いと感じる重量
・メインの端末として使うには、頼りない性能
・技適マークが無いので日本国内で利用するのは(罰せられた事例は無いですが)違法となります。
中華系ECサイトで購入可能
日本では販売されていません。Aliexpressなど中華系の通販サイトで販売しています。
中華系の通販サイトは発送が遅かったり注文をキャンセルされるなどトラブルも多いですが安い価格で購入可能です。
また、セールや割引クーポンも頻繁に発行しているので「中華EC通販サイト名(Aliexpress) クーポン」などで検索すると最新情報を提供しているブログやサイトが多数あるので実際に購入する場合はチェックしてからがオススメです。