ファーウェイ・ジャパンのSIMロックフリー版「HUAWEI P20 lite(ファーウェイ ピー20 ライト)」を購入したので簡単にレビューします。P20シリーズの格安モデルで去年発売されヒットした「P10 lite」の後継機となります。
目次
今回購入しレビューするのは「SIMロックフリー」モデルです。P20 liteはキャリアのau、サブブランドのY!mobile・UQモバイル、そして量販店や格安SIM業者で販売されるSIMロックフリー版があります。基本性能はどのモデルも同じですがau版はストレージ容量が64GB、その他は32GBであることが大きな違いとなります。
HUAWEI P20 liteのスペック概要
HUAWEI P20 liteは2017年に最も売れた格安スマホP10 liteの後継機でノッチ付きのディスプレイやUSB Type-cを新たに採用するなど正常進化したモデルとなります。CPUはKirin 659でRAM4GB搭載したミッドレンジクラスの格安スマホです。SIMフリー版はau VoLTEに対応していますので格安SIMのNTTドコモ回線・au回線どちらでも通話・通信可能です。
CPU : Hisilicon Kirin 659 2.36GHz オクタコア
GPU : MaliT830-MP2
ディスプレイ : 約5.8インチ FHD+ 2280×1080 TFT
RAM容量 : 4GB
ストレージ : 32GB(microSD対応upto256GB)
メインカメラ : 1600万画素+200万画素デュアルカメラ F2.2 F2.4
前面カメラ : 1600万画素カメラ F2.0
OS : Android 8.0 Oreo(EMUI 8.0)
サイズ : 149.0 × 71.0 × 7.4mm
重量 : 145g
バッテリー : 3000mAh(9V2A)
カラー : クラインブルー、ミッドナイトブラック、サクラピンク
Bluetooth : v4.2 with BLE (aptX対応)
Wi-Fi : IEEE802.11a/b/g/n/ac, 2.4GHz&5GHz
防水防塵 :無し
接続端子 : USB Type-c
イヤホン端子 :有り
認証方式 :顔認証 , 指紋認証センサー
その他 :デュアルSIM(NanoSIM),au VoLTE対応,CA対応
SIMフリーモデル
FDD LTE:B1/3/5/7/8/18/19/26/28
TDD LTE:B41
WCDMA:B1/2/5/6/8/19
GSM:850/900/1800/1900MHz
セカンダリーSIM:GSMの上記周波数(音声通話のみ)
HUAWEI P20 liteのレビュー
シンプルな外箱。P10 liteは凝った造りの外箱でしたが今回は普通の箱になっています。
付属品は、USBのACアタプター、USB Type-Cのケーブル、説明書、イヤホン、SIMピン、透明のカバー(クリアケース)です。
付属イヤホンはインナーイヤー型イヤホンで、通話用マイクも付いています。
USBのACアタプターはプラグを折りたたむことが出来ないタイプで、出力は5V/2A、9V/2Aでファーウェイ独自の急速充電仕様。USB Type-Cのケーブルは長さ1メートルです。
安価なモデルでは接続端子がマイクロUSBであることが多いですが、本機は裏表のないUSB Type-C端子が採用されています。
5.8インチのノッチ(切り欠き)付のディスプレイでアスペクト比19:9と縦長のタイプです。ノッチについては賛否両論ありますが実際に画面を見てみると実用性はさておきインパクトあります。ノッチ部分はセンサー、通話用スピーカー、セルフィーカメラが並び右上部分には通知用の小さなLEDが付いています。
横幅は71.0ミリで先代P10(5.2インチ16:9)の72.0ミリとほぼ同じですので手が小さい人でも持ち易いと思います。
画面は鮮やかで綺麗です。他のスマホでは画面の明るさ調整を自動に設定していると急に明るくなったりして自動調整を切ることが多いのですが、本機は明るさ調整を自動にしていても適切な明るさを保ってくれる印象です。
ホームボタンや戻るボタンはオンスクリーンキーとなっており画面に表示されます。戻るボタンをオンスクリーンキーの場所の入れ替え、ナビゲーションバー自体の表示は設定で変更することができます。タッチもスムースでストレスなくスクロールさせる事ができます。
カラーはクラインブルー、ミッドナイトブラック、サクラピンクの3色展開で、今回はいつも選ばないような色にしようとサクラピンクを選びました。ピンクですが色は比較的薄めで男性が持っていても違和感がないと思います。
背面はシンプルなデザインですがワンクラス上の質感です。ガラス素材なので指紋も目立ちませんし汚れもすぐにふき取ることができます。5本の指を登録できる指紋認証センサーは反応速度も良く認証に失敗することも少なくてイラつくことはありません。
デュアルレンズカメラは1ミリぐらい出っ張っています。個人的には少しこの部分のデザインだけが安っぽく感じます。
本体下部です。左からイヤホンジャック、USB Type-C端子、マイク、スピーカーが並びます。接続端子がUSB Type-Cになったのは良いですね。また、上位モデルのP20/P20 Proではイヤホンジャックが廃止されましたが本機では残されています。
右側面には音量ボタンと電源ボタンがあります。音量ボタンを素早く2回押すと画面消灯中ら画面ロック中でも写真撮影(ウルトラスナップショット)できます。
通知ランプは付いていますが他のスマホと比べて小さめです。また表面に保護フィルムは貼っていません。
SIMカードスロットはSIMピンで開けるタイプです。nanoSIMが2枚デュアルSIM仕様ですが、日本国内ではDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)ではなく2枚同時待ち受けが出来ないDSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)です。
実用的ではないですが設定からSIMカードの切り替えは可能なので2枚のSIMを入れていて使うSIMをその都度手動で設定することは可能です。またスロット2はMicroSDとの排他仕様でNanoSIM2枚とMicroSDを同時に入れておくことはできません。
UQ、SIMフリーモデルはデュアルSIMでau、ワイモバイルモデルはシングルSIMとなります。また、海外でGSMを採用している国ならDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)が可能です。
重量はカタログ値が145グラム、SIMカードを入れた実測が146グラム、付属のケースを付けて161グラムです。
大きさの比較
大きさ比較、画面サイズが5.2インチ(16:9)のXperia XZ1、5.8インチ(18:9)の本機です。P20 liteは5.8インチの大画面ですが従来機(16:9)の5.2インチと横幅は同じです。
アスペクト比16:9(FHD)と18:9(FHD+)の表示比較、表示される情報量はかなり違います。従来の16:9のスマホには戻れないですね。
OSはファーウェイ独自のEMUIを採用
電源を入れて設定をしていきます。ファーウェイIDは設定しなくても大丈夫です。
指紋認証や顔認証を登録します。背面の指紋認証センサーは5本の指紋が登録可能で反応も良好。顔認証は少し暗い場所でもちゃんと認証してくれて速度もそこそこなので、画面ロック解除するときもスムーズで便利です。眼鏡をかけて顔を登録しましたが眼鏡無しの時でも認証してくれました。
ファーウェイのスマホのUIはandroidをベースとしたEMUIで、iPhoneと同じようにホーム画面にアプリが表示される形式となっています。android標準のドロワー形式に変更することも可能です。
キャリアモデルではないのでインストールされているアプリはそんなに多くありませんが、端末管理アプリやヘルスケア、Phone Clone(端末移行アプリ)などファーウェイ独自のアプリがインストールされています。ウィルスバスターがインストールされていますがファーウェイの端末管理アプリの中にウイルススキャン機能があるので私は削除しました。
ストレージは32GBでアプリをインストールしていないデフォルト状態では20.61GBの空きがあります。マイクロSDカードも使用可能なのでストレージ容量で困ることは無いです。日本語入力のIMEはグーグルのGboardとiWnn IMEが入っています。
アンドロイドのOSバージョンは8.0.0、ファーウェイ独自のEMUIも8.0.0です。
画面上部の「ノッチ」を隠すこともできます。ナビゲーションバー自体の表示方法も変更することができます。
SIMを入れると設定(APN)が直ぐに表示されるのですぐに通信することが可能です。au回線のSIMを入れるとVoLTE設定の項目も出現します。日本国内では2枚のSIMでの同時待ち受けは不可です。
電話のダイヤルはこんな感じです。デフォルトでは電池残量の%は表示されていないですが設定で表示させることが可能です。
HUAWEI P20 lite のAnTuTuベンチマーク、Geekbench 4
CPUはHisilicon Kirin 659 2.36GHz オクタコアでRAM4GBです。AnTuTuベンチマークの結果は86887、Geekbench 4のスコアはMulti-Coreが3717、Single-Coreが935という結果でミッドレンジクラスの性能です。P10 lite(Kirin 659)はAnTuTu75000ぐらいですので少しだけアップしています。
HUAWEI P20 lite のバッテリー
まだ数日しか使っていませんが、バッテリーの持ちは普通だと思います。後日に計測して追記します。
充電はファーウェイ独自の急速充電仕様で出力は5V/2A、9V/2Aです。
HUAWEI P20 liteのカメラ
カメラの設定項目。カメラはレスポンスも良くストレスなく使うことができます。
上はオートで撮った写真で、下はワイドアパーチャでぼかしてみた写真です。P20 liteのデュアルカメラは200万画素カメラで被写界深度を測定する方式です。
ワイドアパーチャで撮った写真は後でボケを調整することが可能です。解像度は800万画素になります。
上の写真はオートで撮影、下の写真はモードに「ナイスフード」モードを追加して撮影したものです。こちらも微妙ですね。他の対象物は平均点以上ですが料理はそうでもない様です。
HUAWEI P20 lite でゲーム
位置ゲームのイングレスやポケモンGO(ARモードもOK)で遊んでみましたがGPSの位置補正も速く正確で問題ありません。バッテリーの持ちも良い方です。
ポケモンGOでGPSを掴まない場合は、設定→セキュリティーとプライバシー→位置情報サービス→位置情報モードを高精度に変更するとプレイできるようになります。
PUBG モバイルはスマホの解像度をHD+(1520×720)に下げて、クオリティをスムーズにフレーム設定を低にすれば何とかプレイできますが10分ぐらい経つと本体は熱くなりコマ落ちも時々発生します。またバッテリーも減りも速いです。やはり重たいゲームをプレイするのは少し厳しいです
HUAWEI P20 lite レビューまとめ
価格3万円前後と買いやすい価格設定ながら、本体の質感も高く普段使いには充分すぎる性能、カメラも美しく撮影できるなど万人に勧められるスマートフォンです。ゲームをしない、おサイフケータイを使わない人で格安スマホ購入を考えている人はとりあえず本機を買っておけば間違いないでしょう。
良い点
・普段使いには充分すぎる性能で本体の質感も高い。
・ディスプレイが縦長(19:9)なので情報量が多く便利。ノッチも使っているうちに気にならなくなる。
・指紋認証、顔認証ともに反応が良く「使える」。
・充電の際に裏表を気にしなくてよいUSB Type-Cは便利
・145グラムと軽い。
・価格は3万円前後とコスパも高い。
悪い点
・日本国内ではDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に非対応。
・PUBGや荒野行動など重たいゲームをプレイするのは厳しい。
・料理の写真は微妙な写り。
・おサイフケータイやワンセグは無い。
HUAWEI P20 lite を購入する
SIMフリーモデルのHUAWEI P20 liteは、家電量販店やAmazonなどで販売されています。また格安SIM業者を契約して購入すれば安く購入することができます。
オススメは信頼性の高いIIjmio(混雑時は通信速度が遅いですが)か通信速度の速いUQモバイルです。私はIIjmioで購入しました。
HUAWEI P20 lite 【OCNモバイルONE SIMカード付】データSIM(ナノ) Sakura Pink 新品価格 |
IIJmioの一括価格は30,024円(税込)で、今なら5,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。分割での購入も可能です。
UQ モバイルの一括価格は31,212円(税込)で、おしゃべりプラン/ぴったりプランで申し込むとマンスリー割などで実質0円で購入することも可能です。
HUAWEI P20シリーズの比較
HUAWEI P20、HUAWEI P20 lite、HUAWEI P20 Proを簡単に比較してみました。