Xperia 10 Plus レビュー

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Xperia 10 Plus(エクスペリア テン プラス)を購入したので簡単にレビューします。海外版SIMフリー(型番I4293)でRAM6GB/ストレージ64GB、デュアルSIMのモデルです。

 

6.5インチ縦長のXperia 10 Plusを購入した理由

Xperiaのミッドレンジクラスのモデルは購入する気はあまりなかったのですが、発表からすぐに発売されたことや21:9の超縦長変態アスペクト比が気になることから購入しました。6.5インチのフラッグシップ機「Xperia 1」も買う可能性があるので今回は6インチの「Xperia 10」でも良いかなと思ったのですが、やはり大きい方がいいということで6.5インチ「Xperia 10 Plus」を選択。

日本語対応可能な通販サイトEtoren(イートレン)で注文、3月1日にFedExで発送4日に到着しました。価格は送料と税込で51,250円。

ETOREN Xperia 10 Plus I4293 Dual Sim 64GB 【SIMフリー】

Xperia 10 Plusのスペック概要

Xperia 10 Plus は、超縦長のディスプレイが売りのモデルで2年程前は主流だったアスペクト比16:9や最近のスタンダードであるアスペクト比18:9よりも更に長いアスペクト比21:9です。その他のスペックはこれまでのソニーのミッドレンジのXAシリーズの正常進化版といった感じです。RAM4GBと6GBのモデルがありアジアで販売されるのは6GBモデルが多いようです。今回購入したのは6GBモデル(型番I4293)

ミッドレンジのXperia XAシリーズはXperia 10シリーズに名称変更されています。XAシリーズは日本国内では販売されたことが無いので、今のところXperia 10シリーズも国内販売の可能性は薄そうです。

Xperia 10 Plus スペック
CPU : Snapdragon 636 SDM636 1.8GHz オクタコア
GPU : Adreno 509
ディスプレイ : 6.5インチ FHD+ 2520×1080 , 21:9 , Gorilla Glass5
RAM容量 : RAM4GB/6GB
ストレージ : 64GB (microSD対応uptp512GB)
メインカメラ : 1200万画素(f1.75)+800万画素(f2.4)デュアルカメラ , 2x optical zoom
前面カメラ : 800万画素カメラ F2.0
OS : Android 9 Pie
サイズ : 167.0 x 73.0 x 8.3 mm
重量 : 180g
バッテリー : 3000mAh (急速充電Power Delivery)
カラー : Navy、Black、Silver、Gold
WiFi : 802.11
Bluetooth : v5.0
防水防塵 :
接続端子 : USB Type-C USB 2.0
イヤホン端子 : 有り
認証方式 : 指紋認証センサー
その他 : Nano-SIM(デュアル、シングル) , NFC
ネットワーク : LTE Cat12/Cat13 対応
I4293
GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900
UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8
LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 38, 39, 40, 41M

 

Xperia 10 Plus レビュー


外箱はいつも通りのシンプルさ。香港で販売されているモデルですが漢字の表記はありません。

 

Xperia 10 Plusの付属品


付属品はUSBのACアタプター、USB Type-Cのケーブル、イヤホン、説明書及び保証書です。最近の中国メーカーの様にケースや保護シールは付属していません。

 


付属のイヤホンはXperiaによく付属しているインナーイヤー型でマイクが付いたタイプです。型番はMH410c。

 


USBのACアタプター(5V/1.5V)はプラグが香港でBFタイプなので変換アタプタを用意するか、別のアタプタを用意する必要があります。スマホ本体は急速充電できるUSB Power Delivery (USB PD)に対応していますが付属品は非対応です。

 


USB Type C to USBのケーブル。

 

Xperia 10 Plusの外観・デザイン


Xperia 10 Plus の最大の特徴はアスペクト比21:9の超縦長ディスプレイ、6.5インチと大型ながらこの形状からか大きくは感じません。また製品画像を最初見たときは上部は太くて横と下部が細いデザインに違和感がありましたが、実物はそうでもないです。

横幅は5.2インチのXperia XZ1と同じ73mmと細く非常に持ち易いです。上部には左から通知用LED、受話口/スピーカ、センサー類、フロントカメラが並んでいます。

 


裏面には上からLEDフラッシュ、デュアルカメラ、NFCが並びます。色はNavyで高級感は無いですがチープでもない素材、特別滑りやすくも無く指紋は目立ちません。重たいゲームなど負荷をかけるとカメラの下あたりが熱くなりますが縦で持っている分には気になりません。

 


カメラは2ミリくらい出っ張っているのでカバーなしだとレンズに傷がつきそうです。出っ張っていますが机の上に置いて操作してもガタガタすることはありません。

 


本体上部はヘッドホン端子とマイクが付いています。ノイズキャンセリング機能はないです。ちなみにウォークマンに付属しているMDR-NWNC33は端子部分が特殊なため挿さりませんでした。

 


下部はUSB Type-C端子とスピーカーがあります。スピーカーは値段なりで普通、音量を最大まで上げても割れることは無いです。

 


本体左側面はSIMスロットがあります。SIMスロットはSIMピンを使わずに開けるタイプです。

 


右側面は上から電源ボタン、指紋認証センサー、音量ボタンが並びます。電源ボタンとセンサーが分かれたからなのか以前使っていたXZ1などよりも指紋認証センサーで認証失敗する確率が格段に減りました。センサーの反応速度自体は他社よりも遅い感じですが気になるレベルではありません。

指紋認証センサーに触れるだけで画面が起動する仕様になっているので便利です。ただ私はスマホは左手持ちで、電源ボタンを押して画面を消灯するのですが下側を支える感じで持っていると電源ボタンまで届かず消灯する際は微妙に不便です。

 


SIMスロットはSIMピンなしで開けるタイプでNanoSIMが2枚入ります。

 


MicroSDスロットは別になっています。

 


重量はカタログ通り180グラム。

 

サイズを比較

6.5インチ(21:9)のXperia 10 Plus(167.0 x 73.0 x 8.3 mm)と6.41インチ(19.5:9)のOnePlus 6T(157.5 x 74.8 x 8.2 mm)との大きさ比較、画面サイズは同じくらいですがかなり印象が違います。

 


iPhone 7 Plus(5.5インチ 16:9)との比較。

 

OSは最新のAndroid 9 Pie、アプリは少ない


香港版ですが最初に日本語の選択が可能です。

 


指紋の登録は5本まで可能。指紋認証センサーは電源ボタンと別になっています。

 


Xperia関係アプリの他は、Netflix、Amazonプライムぐらいで最小限のアプリのみインストールされています。

 


Google関係のアプリ

 


ストレージは64GBで何もアプリをインストールしていないデフォルト状態では15.0GB(23%)を使用、microSDカードも使えるので必要充分な容量です。

設定は特別な項目は無いです。

 


海外版ですがXperiaなので日本語ロケールは最初から入っています。入力はSwiftkeyが最初に設定されていました。POBoxは入っていません。

 


OSは最新のAndroid 9 Pie、技適はありません。

 


画面端のバーをダブルタップすると良く使うアプリが表示される「サイドセンス」機能。右側にしか表示されないので左手で操作する場合は使いにくい機能です。

 


ホームボタンをダブルクリックすると片手モードになります。

 


通知欄はこんな感じ。カスタマイズも可能です。

 


2枚のSIMが利用可能なDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)仕様です。日本でもドコモ回線が使えますが、BAND(周波数)はLTE Band 19に対応しておらず技適も無いので日本国内でメインとして使うのはオススメできません。

テストとして格安SIMのiijmio(ドコモ回線 音声)を2枚入れてみたところ、自動で設定されていたAPNを選択するだけでネット通信可能となりました。

iijmio(au回線 データ)は手動でAPNを入れてみましたが通信出来ませんでした。一度しか試してないので出来る可能性もあります。

 


オーディオ関係の項目

 

画面分割を使えば色々と捗る


左はhonor Note 10(18.5:9 2220×1080)、右はXperia 10 Plus(18.5:9 2520×1080)でyahooを見たときの比較です。Note 10も縦に長いですが情報量が違うことがわかります。

 


画面分割機能を使えば上部にyoutubeを表示させながら、web閲覧といったことも可能です。

 

Xperia 10 Plus のAnTuTuベンチマーク、Geekbench 4

CPUはミッドレンジクラスのSnapdragon 636、RAMはこのクラスでは多い6GBです。AnTuTuベンチマークの結果は116562、Geekbench 4のスコアはMulti-Coreが4917、Single-Coreが1334という結果です。
ネット閲覧や動画視聴、ゲームをするには充分な性能でもたつくことはありません。かなり重たいゲームをしない限り性能不足を感じることは無いと思います。

 

Xperia 10 Plus のバッテリー持ち


バッテリーは3000mAh、画面サイズと比べて小さい印象ですがバッテリー持ちが悪い感じはしません。使い始めたばかりなので後でバッテリー持ちについて追記します。スタミナモードやいたわり充電などXperiaではお馴染みの機能があります。

 


充電に関してはスペック表ではスマホの一般的な急速充電規格であるQuick Chargeでは無くUSB Power Delivery (USB PD)に対応と書かれています。画像左からAnker独自のPowerIQで充電、Quick Charge 2.0で充電、USB Power Deliveryで充電した様子、アプリAmpereなので正確な測定は出来ないですがUSB Power Deliveryで早く充電できるようです。

 

Xperia 10 Plus のカメラ

リアカメラは1200万画素(F1.75)+800万画素(F2.4)のデュアルカメラで焦点距離が2倍違う2つのレンズの構成、センサーはSony IMX486。フロントカメラは800万画素カメラ(F2.0)です。
写真画質はクラス相応な印象ですが、暗所での撮影は他社スマホと比べて弱いと感じました。

 


リアカメラの場合、写真は比率4:3(12MP)、16:9(9MP)、1:1(9MP) 、21:9(7MP)から選ぶことが出来、設定できる項目やエフェクトはやぼけ、スローモーション、マニュアル、クリエイティブエフェクト、パノラマの機能があります。シャッターボタン上の「×1」「×2」を押すと焦点を変更することができます。

 


セルフィーカメラの場合、4:3(8MP)、16:9(6MP)、1:1(6MP) 、21:9(5MP)から選ぶことが出来、設定できる項目やエフェクトはポートレートセルフィーモードとマニュアルです。海外モデルなのでシャッター音を消す事もできます。

 


動画はリアは4KやフルHD 60FPSの撮影が可能、タッチ追尾フォーカスと電子手振れ補正はフルHDで利用可能です。フロントはフルHDで撮影可能です。

 


写真は「4000×3000」から「1000×750」に縮小、さらに圧縮しているので実際はもっと画質が良いです。

 


明るい所であれば、それなりに撮れます。

 


色やホワイトバランスは適正で、色がおかしいと感じることは少ないです。

 


メイン広角側「×1」の画角はこんな感じ。曇天で少し条件は悪いです。

 


望遠側「×2」

 


暗いところでの撮影や夜景はカメラのレスポンスが悪くなり、ピントに迷い合焦しない場合が多い。写りも良くない感じ。

 


「ぼけ」機能は望遠側「×2」のレンズを使うようです。他社クラスのスマホと比べて機能などはイマイチな印象です。

左が通常の望遠側で撮影、右側は「ぼけ」深度最大です。

 

Xperia 10 Plus でゲーム


位置ゲームのIngress Primeは縦長画面に最適化されておりGPSの掴みも良く混雑した場面ではスローになるものの問題なくプレイできました。ポケモンGOも21:9に最適化されておりARモードで傾き検知のエラーが出る以外はプレイできました。

 


PUBGは2019年3月6日の段階では最適化されておらす右側に空白が出来る、プレイするとホームボタンに当たって中断してしまうことが有ります。ゲーム自体は特に紙芝居風になることもなくプレイ出来ます。

2019年4月21日追記 : PUBGをアップデートしたら21:9に対応していました。画像上はアップデート前、画像下はアップデート後で黒い部分が無くなっています。

Xperia自体の出荷台数が減っていることもあり、他のゲームや実用アプリなどが21:9比率に対応してくれるか不安ではあります。

 

Xperia 10 Plus のレビューまとめ

一番の注目点はアスペクト比21:9の縦長ディスプレイだと思いますが、私自身は細長くて持ち易く情報量も多いので「あり」だと感じました。長さによる違和感はほとんど無くメリットの方が大きいので、フラッグシップ機の「Xperia 1」の買い増しも考えたいぐらいです。技適が無いので日本国内でメインに使うのはオススメできませんが、サブ端末や海外用メイン端末として使うのありでしょう。

良い点
・大画面だが細長く持ち易い、スマホとしては重い(180g)がその形状からか軽く感じる。
・21:9縦長の画面で情報量が多い、分割機能を使って画面上でyoutubeを見ながら下でWeb閲覧といったことも無理なく出来る
・XZ1など以前のXPERIAと比べて指紋認証センサーの認証成功確率が上がっている。
・縦長画面とAndroid 9 Pieの下からスワイプする操作はマッチしていると思う。
・ノッチが無くすっきりとしている。
・通常に使う分には問題ない性能、ソニー製という安心感。
・SIMスロットとMicroSDスロットが別なのでSIM2枚とMicroSDが同時に使える
・充電はUSB Power Delivery対応なので、PD対応パソコンを使っている場合は持ち運ぶ充電器が一つで済む。

悪い点
・他社製品の同クラスと比べて1~2万円ほど値段が高い。21:9画面が欲しい又はソニーブランドなら割高でも良いというのなら有り。
・電源ボタンが上の方に付いているので左手片手で操作する人は画面消灯がしにくい。
・Xperiaのエントリー~ミッドレンジに共通することだがカメラのレスポンスが悪い、特に少し暗いとピントに迷い合焦しない場合が多い
・技適が無い

通販サイトで購入可能

日本では販売されていないので海外に行って現地で買うか、通販サイトで購入することになります。私は日本語でやり取り可能な海外通販サイトEtoren(イートレン)で購入しました。関税込の価格表示になっていますので受け取り時に税金を支払う必要はありません。価格+送料となります。

2019年4月現在、Etoren(イートレン)での支払い参考総額は 価格+送料 43,800円+1,950円=45,750円です。

ETOREN Xperia 10 Plus I4293 Dual Sim 64GB 【SIMフリー】

セール中のEXPANSYS (エクスパンシス)での支払い参考総額は40,490円+送料1,400円+税金(約5%くらい、荷物受け取り時に支払い)=約4.4万円となります。

EXPANSYS XPERIA 10 PLUS DUAL I4293