OPPO Find N3 Flip レビュー

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OPPO(オッポ)のフォルダブル(Foldable)スマートフォン グローバル版「OPPO Find N3 Flip(CPH2519)」を購入したので簡単にレビューします。

OPPO Find N3 Flip の概要

縦に折り畳むことでコンパクトになるスマートフォンで展開時は6.8インチで縦長ディスプレイ、折りたたみ時にはタッチ操作も可能な3.26型17:9サブディスプレイが利用できます。コンパクトながらリアカメラはHasselbladチューニングの光学手振れ補正付きトリプルカメラを搭載しています。SoCはハイスペックなMediaTek Dimensity 9200を採用、バッテリーは44W充電に対応しています。

海外でのみ販売されているモデルで技適は無し、日本国内での使用は基本NGです。

 

OPPO Find N3 Flip 簡易レビュー


今回レビューするモデルはタイ販売されているでグローバル仕様(CPH2519)でRAM12GB/256GBです。2023年10月にバンコクの家電量販店で予約して購入、価格は34,990バーツ(約14.7万円)で予約特典として3000バーツ引き、OPPOのイヤホン1999バーツ・Portable PU Case 1190バーツ・Androidタブレット 4999バーツ・修理などで使えるE-VIPカード 15000バーツ分がオマケでつきました。

カラーはCream Gold , Misty Pink , Sleek Blackの3色で落ち着いた色のCream Goldにしました。

 


箱は折り畳み機構を模した凝った作りです。

 


付属品は、USB ACアタプター、USB Type-C to Type-Aのケーブル、プラスチックの純正ケース、画像には写っていませんがSIMピン、保証書などです。

 


本体の充電は44Wですが67WのUSB ACアタプター(SuperVOOC VCB7CAUH)が付属します。

 

OPPO Find N3 Flipの外観


メインのディスプレイはAMOLEDで6.8インチ FHD+ 2520×1080 21:9と縦長、リフレッシュレートは120Hzです。AMOLEDディスプレイは非常に鮮やかな発色で綺麗、表面には専用の画面プロテクター(フィルム)が貼っています。画面上部にはカメラ用の小さなパンチホールがあります。

 


他社のスマホと比べて折れ目が目立ちません。

 


画面を消灯して折れ目が一番目立つ光加減で撮影してみました。

 


リアにはAMOLEDで大型のタッチ操作可能な3.26インチディスプレイがあります。解像度は720×382 17:9と粗いですが通知やメール確認には充分、リアカメラを使ってセルフィー撮影する際にも使用できます。専用のミニアプリも用意されており、メール・電卓アプリ・youtubeアプリなどがあります。また、ディスプレイの横にはNFCが内蔵されています。

重量は198グラムで他のコンパクト折り畳みスマホと比べて若干重めですが重量バランスがよいからなのか手に持ったとき、そんなに重いとは感じません。

 

隙間なくピッタリと閉じることができます。

 


右側面は指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンと音量ボタンがあります。電源をオンにするのは電源ボタン長押し、電源をオフにするのは電源ボタン+音量ボタン上を長押しです。

 


左側面にはOnePlusスマホで採用されているAlert Slider(トグルスライダー)があります。Alert Sliderはマナーモード、バイブ、着信音モードが物理スイッチで切り替え可能です。

 


ヒンジ部分はシンプルで美しい仕上がりになっています。

 


上部にはサブマイクとスピーカー、下部はSIMトレイ、メインマイク、USB Type-C端子、スピーカー

スピーカーは少し軽めな音ですが悪くはないです。ステレオとなっており画面の向きにより左右が入れ替わるようになっています。

 


こちらは付属の純正ケースを装着したところ

 


別売りのPortable PU Caseは見栄えもよくストラップも便利なのですが、ストラップが邪魔で机などに置いて操作することが出来ないので、私は純正ケースを付けています。

 


カメラ部分は円形の中に3つのレンズが並び中央には「Hasselblad」のロゴがあります。下のレンズは光学手振補正にも対応したメインの5000万画素(IMX890 24mm F1.8)、上左は広角の4800万画素(IMX581 1/2 14mm F2.2)、上右は望遠 光学2倍(デジタル5倍)の3200万画素(光学47mm デジタル116mm F2.0)です。メーカーは他の折り畳みスマホにはない望遠レンズを搭載といっていますが、実際は47ミリなのでポートレートの焦点距離です。

 


ヒンジを90度の角度にして動画撮影も可能。

 


SIMトレイはSIMピンで開けるタイプ、デュアルSIM(NanoSIM+NanoSIM又はeSIM)仕様でSIMを入れ替えても再起動しないタイプです。microSDカードスロットはなし。

 


5.4インチ(19.5:9)iPhone 13 mini(131.5 x 64.2 x 7.65mm)と6.8インチ(21:9)Find N3 Flip(166.4 x 75.8 x 7.49 mm)、6.7インチ(20:9)OPPO Find X3 Pro(163.6 x 74.0 x 8.26 mm)との大きさ比較。

 


サブディスプレイは3.26インチ

 

OPPO Find N3 Flip のアプリや設定


海外モデルですが最初の起動時に日本語が選べます。折りたたみスマホ特有の注意事項も設定時に表示されます。

 


インストールされているアプリは、Google関係、OPPO独自の海外アプリストアApp Marketやテーマストア、フォンマネージャーやORoamingなどオリジナルアプリ、原神やローモバなどゲーム、アゴダやNetflixなど定番アプリです。

 


カバーディスプレイの待機画面と専用のミニアプリ。

 


サブディスプレイ用アプリはTwitter(X)やLINE、mapなども追加可能、サブとメインのアプリは連動しています。

個人的にはGmailの確認やYoutube動画をラジオ的に聞くのに便利そうと感じました。

 


文字入力も可能です。

 


OSはAndroid 13 (ColorOS 13.2)、技適はありません。

 


ストレージは256GBで、何もアプリをインストールしていないデフォルト状態では30.5GBを使用、microSDカードは非対応です。

「設定」には他のOPPOスマホにはない「折りたたみ機能」の項目があります。

 


カバー画面スタイルでは、メインとサブが連動したアニメーションの壁紙も用意されています。カバー画面 AODではサブディスプレイの表示スタイルが設定できます。

 


ミニアプリは、サブディスプレイで左にスワイプして利用できるアプリでカメラや電話などがインストールされています。YouTubeやLINEも後からインストールできます。

 


電話応答/通話終了の選定とクイック返信

 


折りたたみ時の画面設定、常時表示も可能です。

 


nanoSIM(物理SIM×2)+eSIMのデュアルSIM仕様ですが同時に使えるのは2つのSIMです。海外でahamo(spmode.ne.jp)を設定してみましたがAPNも入っており選択するだけでネット通信が可能なりました。タイAISのSIMは自動で設定されました。

 


タイで販売されているもモデルは、通常のeSIMとは別にOPPO独自のeSIM的な「ORoaming」にも対応しています。

 


電源ボタンと一体となっているサイドの指紋認証センサーは正確で速く快適、指紋は5個まで登録可能、ボタンを触れるだけで解除するかボタンを押し込むかも選べます。顔認証はインカメラ・アウトカメラ両方可能、一瞬で認証しロック解除します。

指紋認証は、スマホを開いた時と閉じたとき時(上下2パターン)によって認証させる指が異なるので私の使い方だと5個は少したりない感じです。

 

AnTuTuベンチマーク、Geekbench

SoCはSnapdragon 8シリーズ対抗のハイスペックプロセッサー「MediaTek Dimensity 9200」を採用しています。ベンチマークの結果を見る限りは2022年5月発表時には最も高性能だったスナドラ8+ Gen 1と同じぐらいの性能といえます。通常の使用では充分すぎる性能です。

 

AnTuTuベンチマーク(v10)の結果は1250976でした。左側は「高パフォーマンスモード」ON、右側は「高パフォーマンスモード」OFFで計測しています。デフォルトの設定はOFFになっています。

参考
Xiaomi 11 Pro (スナドラ888) 844669
Xiaomi 12 Pro (スナドラ8 Gen 1) 1160130
Xiaomi 12S Ultra (スナドラ8+ Gen 1) 1278158
OPPO Reno10 Pro+ (スナドラ8+ Gen 1) 1362970
vivo X90s (Dimensity 9200+) 1546282
OPPO Find X6 Pro (スナドラ8 Gen 2) 1584194
OnePlus Ace 2 Pro (スナドラ8 Gen 2) 1662767
※AnTuTu公式アプリから引用
※Google Tensor G3は動画やレビューを見る限りは100万から110万ぐらいのようです。

 

Geekbench 6はMulti-Core4473が、Single-Coreが1757という結果でした。左側は「高パフォーマンスモード」ON、右側は「高パフォーマンスモード」OFFで計測しています。デフォルトの設定はOFFになっています。

参考
Google Pixel 7 Pro (Google Tensor G2) Multi 3414, Single 1411
Xperia 1 III (スナドラ888) Multi 3598 , Single 1480
vivo X80 (Dimensity 9000) Multi 3825 , Single 1381
Motorola Edge X30(スナドラ8 Gen 1) Multi 3872 , Single 1612
Xiaomi 12S (スナドラ8+ Gen 1) Multi 4001 , Single 1457
OnePlus 11 (スナドラ8 Gen 2) Multi 4891 , Single 1704
Galaxy S23 Ultra (スナドラ8 Gen 2) Multi 4955 , Single 1833
※Geekbench公式から引用

 


PUBG モバイルはクオリティ「Ultra HDR」フレーム設定は「Ultra」まで設定可能です。普通にプレイはできますがベンチマークでは同じぐらいの性能のスナドラ8+ Gen 1と比べて処理落ちっぽい動きになることが多いです。また、サブディスプレイあたりがかなり熱くなります。

 

OPPO Find N3 Flipのバッテリー

バッテリー容量は4300mAhと現在のAndroidスマホの中では少ない部類ですがバッテリー持ちは問題なし、1日は充電せずに充分持つ感じです。

また、ワイヤレス充電には非対応となっています。折り畳んだ時に充電台に置きたくなるような形状だけに残念です。

 


付属のACアタプターとケーブルで充電すると超高速充電(SUPER VOOC 44W)と表示されます。充電の%表示が目に見えてあがっていきます。

 


左はエレコムの最大65W充電器、右はAnkerの最大12W充電器で充電してみたところです。OPPOスマホは何台も使ってきていますが他社製品とは相性がわるいのか18W以上の急速充電できたことはありません。

 

OPPO Find N3 Flipのカメラ

リアカメラの仕様は5000万画素(メイン IMX890 1/1.56 24mm F1.8 OIS)+4800万画素(超広角 IMX581 1/2 14mm F2.2)+3200万画素(望遠 IMX709 1/2.74 47mm F2.0)です。

カメラ起動や設定も速く快適、マクロから超広角・中望遠までカバーしており画像も無駄に派手さもなく自然で良い感じです。

 


写真撮影項目は「PRO」「写真」「ポートレート」など豊富でビューティーやフィルターなどの設定もわかりやすく簡単にできます。他のスマホと違い「デュアルプレビュー」の項目がありメインとサブ両方のディスプレイで確認しながら撮影することが出来ます。

 


タイムラプス・長時間露光・パノラマなどの撮影項目あり、高解像度では最大50MPでの撮影も設定できます。

「PRO」ではJPG・RAW・RAW+の保存ファイル形式も指定可能。

 


カメラ起動時の焦点距離設定や透かし(一般・ハッセルブラッド)など設定もあります。

 


動画はリアカメラの場合「4K 30FPS」「1080p 60FPS」で撮影可能、光学手振れ補正をONにすると4K撮影は不可で「1080p 60FPS」に対応しています。
フロントカメラの3200万画素カメラの場合、「4K 30FPS」で撮影可能、電子手振れ補正をONにすると「1080p 30FPS」に対応しています。

 


サブディスプレイがあるのでリアカメラを使ってセルフィー撮影も可能です。但し写真は撮影モードはポートレートのみ、動画はFHDになるなど機能制限されます。

 


写真は25%に縮小し圧縮を掛けています。カメラは初期設定のままですべてオートで撮影しています。5000万画素(メイン IMX890 1/1.56 24mm F1.8 OIS)レンズでの撮影になりますが通常は約1250万画素でのデータになります。

 


4800万画素(超広角 IMX581 1/2 14mm F2.2)で撮影

 


3200万画素(望遠 IMX709 1/2.74 47mm F2.0)で撮影

 


デジタルズーム 望遠5倍 118mmでの撮影。焦点距離だけでレンズを選択しているわけでなく撮影条件によっては望遠側撮影でもメインレンズを使用していることもあります。

 


カメラは起動速度も速く、各種設定変更ももたつくことなく快適です。

 


マクロ撮影も自動で切り替わります。被写体から4センチぐらい寄れます。

 


少し暗い店内で撮影。

 


夜間撮影

 


無駄に派手にするのではなく丁度良い感じ。

 


夜間撮影

 

OPPO Find N3 Flip レビューまとめ

大画面タブレットサイズになるフォルダブル(Foldable)スマホならともかく、ただコンパクトになるだけの縦折りフォルダブルに意味はあるのかと思いながら購入しましたがカバーディスプレイは意外と使えそうなこと、折り畳んだ状態で手に持った時の感じの良さやデザインで美しさなど機能以外の感覚的な部分で非常に良いと感じました。今回、折りたたみスマホ使ってみてダメだったら他にしようと思っていたのですがメインとして使っていけそうです。

 

OPPO Find N3 Flipの良い点

・他社の折りたたみスマホと比べて折れ目が目立たない。
・鮮やかなAMOLEDディスプレイ
・UI(ColorOS 13.2)が使いやすい
・マクロ~超広角~中望遠までカバーするバランスの良いカメラ
・折りたたみスマホの中では安価
・カバーディスプレイは意外と使えそう
・プレミアムな外観、ヒンジ部分もシンプルなデザインで美しい

 

OPPO Find N3 Flipの悪い点

・販売は海外のみ、技適がないので日本での使用は基本NG
・ワイヤレス充電に非対応
・カバーディスプレイ用のミニアプリは種類や連携など発展途上
・ハイスペックだが重いゲームには向いていない

 

OPPO Find N3 Flipを購入

日本では未発売、海外通販サイトで販売中です。

 

OPPO Find N3 Flip のスペック、仕様

CPU : MediaTek Dimensity 9200 3.05GHz オクタコア
GPU : Immortalis-G715
ディスプレイ : 6.8インチ FHD+ 2520×1080 21:9 , AMOLED , 120Hz
サブディスプレイ(カバーディスプレイ) : 3.26インチ 720×382 17:9 , AMOLED , Gorilla Glass
RAM容量 : 12GB LPDDR5x
ストレージ : 256GB/512GB UFS4.0
メインカメラ : 5000万画素(メイン IMX890 1/1.56 24mm F1.8 OIS)+4800万画素(超広角 IMX581 1/2 14mm F2.2)+3200万画素(望遠 IMX709 1/2.74 47mm F2.0)トリプルカメラ
前面カメラ : 3200万画素カメラ F2.4
OS : Android 13 (ColorOS 13.2)
サイズ : 166.4 x 75.8 x 7.49 mm (85.5 x 75.8 x 16.45mm)
重量 : 198g
バッテリー : 4300mAh(44W急速充電)
Wi-Fi : WiFi 7 , 802.11 802.11 a/b/g/n/ac/ax 2.4/5GHz
Bluetooth : v5.3
防水防塵 : なし(海外サイトには防滴IPX4と記載)
接続端子 : USB Type-C
イヤホン端子 : なし
認証方式 : 指紋認証センサー(側面)、顔認証
カラー : Cream Gold , Misty Pink , Sleek Black
その他 : デュアルSIM(nanoSIM) eSIM , NFC
GSM: 850/900/1800/1900MHz
WCDMA: Bands 1/2/4/5/6/8/19
LTE FDD: Bands 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/66
LTE TDD: Bands 38/39/40/41(2496-2690MHz)
5G NR: n1/n2/n3/n5/n7/n8/n12/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78

 

公式サイト
https://www.oppo.com/en/smartphones/series-find-n/find-n3-flip/

 

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