8インチディスプレイのタブレットHUAWEI MatePad T8 (ファーウェイ メイトパッド ティーエイト)を購入したのでレビューします。MatePad T8は2020年7月17日に日本で発売した安価なWiFiタブレットです。
目次
HUAWEI MatePad T8の概要
MatePad T8(メイトパッド)は、MediaPad T3(メディアパッド)の後継機でHUAWEIのエントリークラスのタブレットになります。他の同価格帯のタブレットと比べると性能や造りは良くコスパの高いモデルですが、アメリカの制裁絡みでGoogle関連(GMS)アプリは利用出来ない欠点があります。
Webプラウザを使えばYouTubeやGoogleマップ、Gmailなど利用可能ですが不便です。このあたりを許容できるかがMatePad T8を購入するポイントとなります。
スペックは8インチWXGA(1280×800)ディスプレイ、CPUはMediaTek MT8768 2.0GHz オクタコア、RAMは2GB、ストレージ容量は16GB、メインカメラは500万画素カメラ搭載のエントリークラスのアンドロイドタブレットです。
購入にはGoogle Play ストアが利用できないことに同意が必要
今回は楽天市場のファーウェイ公式で15,290円(税込)で購入したのですが、GMSが利用できないことに同意しないと購入できないようになっていました。
私は、本商品がグーグルモバイルサービス(GMS)の代わりにファーウェイモバイルサービス(HMS)を使用しており、かつ、Google Play Storeが利用できないことを理解しました。
HUAWEI MatePad T8のレビュー
小さい外箱の右下にはHUAWEI AppGalleryであることが記載されています。
MatePad T8の付属品
付属品は、USBのACアタプターとMicroUSBのケーブル、クイックスタートガイド、マイクロSDカードスロットを開けるためのピンが入っています。ケースやフィルムは付属しません。
5WのUSB充電器、小さいですがプラグを折り畳むことはできません。
MatePad T8の外観
画面は低価格モデルながら見やすく綺麗です。ただし解像度は低いので細かい表示には向かないです。画面の上部にはセルフィー用のカメラと通知用のLEDがあります。
カラーはDeepsea Blueの1色だけ、プラスチック素材ですが遠目にみると高そうな外観です。指紋汚れは少し目立ちます。
下部はMicroUSB端子のみ、真ん中ではなく片側によっています。
上部はヘッドホンジャックとシングルのスピーカーがあります。スピーカーの音は軽くイマイチです。
遠くからみると質感よさげに見えますが、近くで見るとプラスチック丸出しでカメラ周りもおもちゃの様です。
マイクロSDカード用のスロットはピンで開けます。海外モデルはLTEモデルがありますが、日本で販売しているのはWiFiモデルのみなのでnanoSIMが入るであろうスペースは塞がれています。
MatePad T8とiPad mini 5との大きさ比較、画面サイズはほぼ同じですが縦横のアスペクト比が違いMatePad T8の方が細長くなっています。MatePad T8は幅121.0ミリで手の小さい人でも掴んで持てます。
MatePad T8(8インチ 1280×800 アスペクト比16:10)とiPad mini 5(7.9インチ 2048 x 1536 アスペクト4:3)。解像度が低いのでYahooのパソコン用サイトを表示させると文字がにじみます。(通常はタブレット用サイトが表示されます)
ファーウェイ MatePad T8の設定など
MatePad T8に電源を入れて設定をしていきます。通常ならばGoogleのアカウントにログインして設定すれば簡単ですが、HUAWEI IDを作成しないとアプリをインストール出来ないので新規に作成して設定していきます。
顔認証とパスワードを設定、指紋認証センサーはありません。顔認証は、顔認証後にロック解除するダイレクトロック解除と顔認証後にスライドしてロック解除の2種類を選べます。認証速度はまあまあで使える精度です。
デフォルトの画面、Google関連のアプリはなくマップもありません。アプリのインストールはHUAWEI AppGalleryからおこないます。前機種がファーウェイ端末ならPhone Cloneアプリを使えば移行も簡単です。
また、OSをアップデート後にはアプリを検索できるPetal検索がインストールされました。
中国や韓国系のアプリTiktokやZOOM、LINEは普通にインストール可能です。
HUAWEI AppGalleryは徐々にメジャーなアプリも公開されてきていますが、Androidの定番アプリがないのは不便です。
最初からインストールされているビデオアプリは中国関係の動画ばかりでした。メールアプリはGmailも使えるようです。
文字入力は、iWnn IMEとMicrosoft Swiftkeyがインストールされていました。
OSは最新のAndroid10(EMUI 10.0.1)です。ストレージは16GBで9.23GBの空き、容量は少ないですがmicroSDカードを使うことができます。
ジェスチャーによる操作かナビゲーションキーによる表示による操作かは選択可能です。
デフォルトでは、ホーム画面にアプリをすべて表示するiOSと似たUIですが、Androidのドロワー方式にも変更可能です。
上部をスライドすると出てくる通知欄はこんな感じ、カスタマイズも可能です。
Yahooをタブレット向けの表示とPC向けの表示で閲覧した時の比較です。PC向けの表示の場合、解像度が低いので小さい文字がはっきりとしないです。
MatePad T8のカメラ
リアカメラは500万画素、フロントカメラは200万画素と性能は低くメモ程度の撮影向けです。リアカメラの写真は4:3(2592×1944)、動画は16:9(1080p 30fps)での撮影が可能。フロントカメラは4:3(1600×1200)、動画は16:9(720p 30fps)での撮影が可能です。
撮影モードはビューティー、パノラマ、HDR撮影があります。
メモ程度の画質です。カメラの起動速度は問題ないレベルで連続してシャッターを押しても、それなりに追従します。
MatePad T8 (KOB2-W09)のAnTuTuベンチマーク、ゲーム
AnTuTuベンチマーク(v8)の結果は89873、CPUはMediaTek MT8768でエントリークラスの性能ですが同価格帯のタブレットと比べれば優秀です。RAM2GBなのがネックですがWeb閲覧ぐらいならストレスを感じずに使用できる印象、文字入力での変換ももたつきません。画面タッチは10点タッチです。
荒野行動はなんとかプレイできる程度には動作、パズドラは普通にプレイできました。
Google Playストア非対応だが実用度を上げることは可能
Google Playストア非対応なのは不便ですが様々な方法で実用度を上げることは可能です。Google関連アプリのインストールは出来ないですがプラウザ上では利用出来てショートカットを作成すれば少しは便利になり、Amazonアプリストアからはkindleなどがインストール可能、アプリではないがショートカット的に使えるQuick Appsがあります。
また、Petal検索を使えば野良アプリやAPKの更新なども可能です。
Google Playストアを強引に使えるようにする方法もありますが、直ぐにインストール方法が塞がれたりするようです。
GoogleマップやYouTubeはプラウザで利用可能
GoogleマップやGmail、翻訳などのアプリは利用できないですが、標準のWEBプラウザ上では不便ですが利用することができます。
プラウザ設定の「ホーム画面に追加」を使えばホーム画面のGoogleマップなどのショートカットを作成することができます。
Amazonアプリストアが使える
Amazonアプリストアは使えます。Amazonアプリストア内のすべてのアプリがインストールできるわけではないですがTwitterやFacebook、Instagram、Amazon プライムビデオ、Spotifyなどのメジャーなアプリが使えるようになります。
https://www.amazon.co.jp/gp/mas/get/androidからアプリをダウンロードし、ファイルアプリからApkを開けばAmazonアプリストアがインストールされます。
TwitterやFacebookやAmazon関連のアプリがインストールできます。
kindleアプリやAmazonフォトも使えます。
ショートカット的に使えるQuick Apps
アプリではないがショートカット的に使えるQuick Appsがあります。アプリ自体はインストールは出来ませんが「高速アプリエンジン」を利用することでアプリのような使用感で使えます。
Petal検索でアプリを横断検索できる
HUAWEIの公式アプリで、AppGalley&サードパーティ製アプリストアのアプリとブラウザから利用できるサービスを一括で検索可能です。
野良アプリや怪しそうなアプリのインストールから更新まで出来るものを公式でやってしまっていますが、あくまでも自己責任となります。検索に出てきたGoogle関連アプリをいくつか試しにインストールしてみましたが利用は出来ませんでした。
HUAWEI MatePad T8 レビューまとめ
Google関連アプリが無ければ使い物にならない可能性が高いと思い、日本で正規販売されるHMS採用機種のなかでは一番安いMatePad T8を購入してみたのですが購入前よりかは意外と使えそうとは感じました。しかし、Huawei AppGallery(HMS)だけで、どのくらい使えるのか試してみたい人以外は買う理由はありません。
Googleが無くてもこのMatePad T8を使いたいと思える性能や機能もないので、安い8インチタブレットならAmazonのFire HD 8 Plus タブレットでよいのではと思います。
MatePad T8の良い点
・同価格帯のAndroidタブレットと比べると性能がよい。
・RAM2GBしかないが、動作のもっさり感はない。
・Google関連アプリが使えなくてもAmazonアプリストアなど利用でサブ機としてなら何とかなりそう
・HUAWEI AppGallery内のアプリはこれから充実してきそう。HMSを試してみたい人向け
MatePad T8の悪い点
・Google Playストアが使えないのは非常に不便。
・Googleが無くても使いたい思える機能がない。
・画面の解像度が低い
・充電端子がMicroUSB
・Fire HD 8 Plus タブレットでよいのでは
アマゾンでの価格は13,900円(税込) 2020年7月現在
楽天市場での価格は15,290円+ポイント(税込) 2020年7月現在、数量限定で純正カバープレゼント中
HUAWEI MatePad T8 (KOB2-W09)の詳細スペック
CPU : MediaTek MT8768 2.0GHz オクタコア(2022年9月 Kirin 710Aに変更)
GPU : IMG PowerVR GE8320
ディスプレイ : 8インチ WXGA 1280×800 16:10 , IPS
RAM容量 : 2GB
ストレージ : 16GB (microSD対応upto512GB)
メインカメラ : 500万画素カメラ F2.2
前面カメラ : 200万画素カメラ F2.4
OS : Android 10 (EMUI 10.0.1)
サイズ : 199.7 x 121.0 x 8.55 mm
重量 : 310g
バッテリー : 5100mAh(5V1A)
カラー : Deepsea Blue
WiFi : 802.11 a/b/g/n/ac (2.4 GHz / 5 GHz)
Bluetooth : V5.0
防水防塵 : 無し
接続端子 : MicroUSB
イヤホン端子 : 有り
認証方式 : 顔認証
その他 : OTG
ネットワーク : WiFiモデル(2022年9月 LTEモデル追加)
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