TECNO POP 5 LTE (BD4)を購入したので簡単にレビューします。
今回は、ローエンド又はエントリークラス向けの軽量OSである「Android Go Edition」を試してみたいのとphablet.jp (ファブレット.jp)で数多く紹介しているTECNO Mobileのスマホをじっくりと触ってみたいので購入しました。国内SIMやVoLTEなど通信関係のテストはしていません。
目次
TECNO Mobileの概要
中国 伝音科技(Transsion)のスマホブランドTECNO Mobileはアフリカ・アジア・中東・南米などの新興国を中心に展開しているブランドで、アフリカでは高いシェアを誇り人気があります。ラインナップはローエンドからエントリークラスが主ですが、最近は5G通信対応モデルやカメラに力を入れたミッドレンジクラスのモデルも販売しています。
今回レビューするPOPシリーズはTECNO Mobileの中でも最も廉価なシリーズとなります。
TECNO POP 5 LTE のレビュー
付属品
タイ バンコクで2022年6月に購入、価格は2600バーツ(約1万円)でした。バンコクではTECNOスマホを扱っている店舗は少なくMBKセンター内の有名店で購入しました。タイ国内ではチェンマイなど北部を中心に販売店を展開しています。
付属品は、USB ACアタプタ、Micro USBのケーブル、SIMピン、プラスチックのケース、ディスプレイの保護フィルム、説明書などです。
USB ACアタプタは5Wでプラグは日本で使えないタイプです。
TECNO POP 5 LTEの外観
6.52インチでアスペクト20:9と縦長、上部には500万画素(GC5035)のセルフィーカメラ、その左側にはセルフィー用のLEDフラッシュが付いています。ベゼル下部は太め。
ディスプレイはHDで解像度は低いですが発色は普通、タッチパネル(5点タッチ)の感度も問題なし。
背面はプラスチックですが1万円スマホとは思えない造りの良さ、京セラやFCNT(富士通)のエントリーモデルよりも質感は高いです。カメラは800万画素(GC08A3)+8万画素(GC6133)デュアルカメラ、中央上部には指紋認証センサー、右下にはTECNOのロゴがあります。
下部はMicro USB端子とイヤホン端子、スピーカーが並びます。TECNOスマホの多くはUSB Type-Cを採用していますが、POPシリーズは未だにMicro USBです。
右側面は音量ボタンと電源ボタンがあります。厚みは8.75ミリに抑えられています。
左側面にSIMトレイ。
TECNO POP 5 LTEの特長である珍しいセルフィーLEDフラッシュは撮影時だけでなく、充電中も点灯します。通知用としては設定項目がなく使えません。
SIMトレイはSIMピンを使って開けるタイプでデュアルSIM(NanoSIM+NanoSIM)+microSDカードのトリプルスロット、SIMを入れ替えても再起動しないタイプです。
実測値は192グラム、大容量の5000mAhバッテリーを搭載しているモデルでは標準ぐらいでしょうか。
ほぼ同じディスプレイサイズの6.55インチ20:9 Xiaomi Mi 11 Lite 5G(160.53 × 75.73 × 6.81 mm)と6.52インチ20:9 TECNO POP 5 LTE(164.8 × 76.09 × 8.75 mm)の大きさ比較
薄いMi 11 Lite 5Gとの比較。デザインもあってか分厚いとは感じません。
TECNO POP 5 LTEは日本語ロケールなし
インストールされているアプリはシステム管理関係のアプリ、独自のアプリストアPalm store・プラウザ・翻訳アプリなど。
Google関係のアプリはGo edition向けの軽量アプリがインストールされています。
OSはAndroid 11 Go editionでUIはTECNO独自のHiOS 7.6、日本語ロケールは入っていません。ストレージ容量は32GBでデフォルトで24GBの空きがあります。
設定項目はAndroid Go edition独自の項目は見当あたりません。操作も通常のAndroidで同じでAndroid Go editionだからといって特別に感じることありませんでした。
指紋認証センサーと顔認証に対応しています。指紋認証は5つの指紋が登録可能で認証も速くで失敗もほとんどありません。顔認証は暗い所では失敗もありますが、もっさりすることもなく実用レベルでマスクや眼鏡をしていても認証可能です。
通知欄はこんな感じです。他メーカーにはない機能としてのぞき見防止のPeak Proof(画像右側)とWhatAPP以外のデータ通信をアプリ使用時以外遮断するWhatAPP modeがあります。
TECNO POP 5 LTEのAnTuTuベンチマーク、Geekbench
UXの項目が計測できなったので参考程度ですがAnTuTuベンチマーク(v9 lite)の結果は105159、Geekbench 5のスコアはMulti-Coreが482、Single-Coreが482という結果、ローエンド～エントリークラスの性能です。CPUはUNISOC製SC9863AでRAM2GBです。
もっさりで使えるレベルではないだろうと思っていたのですが、WEB閲覧やYouTube動画を見るぐらいなら充分、文字入力では少し引っ掛かりを感じますがギリギリ実用レベルです。アプリ起動やカメラ使用、画面ロック解除もスムーズです。
TECNO POP 5 LTEのバッテリー
5000mAhの大容量バッテリーを積んでディスプレイもCPUも低スペックなのでバッテリー持ちはよさそうですが、標準より少し良いかな程度でした。充電は5Wしか対応していないので時間が掛かります。
重たいゲームは無理
ポケモンGOはARモードにも対応しており、動作はモッサリながらプレイは可能です。
PUBGはグラフィックを最下限のSmoothにしてもコマ落ちが発生、重いゲームのプレイは厳しいです。
TECNO POP 5 LTEのカメラ
リアカメラは800万画素(メイン GC08A3)+8万画素(AI GC6133)のデュアルカメラ、前面カメラはセルフィーフラッシュ付きの500万画素(GC5035)カメラです。カメラアプリの起動は速く操作も軽快でストレスを感じることはありません。
設定できるモードはAI CAM・Beauty・Portrait・ビデオと最小限でリア・前面とも共通で細かい設定はできません。動画はフルHDで撮影可能です
画質は良くないですが、明るい場所ならメモ程度には撮れます。
画像は25%に縮小しています。
TECNO POP 5 LTE(上)OPPO Find X3 Pro(下)との比較です。少し暗いところで撮影すると画像は破綻、ピントが合っていないような荒い画質になります。
また、前面にはフラッシュが搭載されていますがフラッシュ云々以前に前面カメラの画質が悪くて活かしきれない感じです。
TECNO POP 5 LTEのまとめ
・約1万円という価格ながらディスプレイと外装がしっかりとしてしているのでチープさはあまり感じない。
・ゲームをプレイするのは厳しい。Go edition向けアプリやカメラ、WEB閲覧はなんとか使えるギリギリ実用レベル。
・ローエンド・エントリー向けに軽量設計されている「Android Go Edition」であるが、スマホ自体の基本性能が低いので軽快な動作にはならない。操作や設定項目は通常のAndroidと同じ。
・Go edition向けアプリはファイルサイズも小さくシンプルで使いやすい。
・カメラはメモ程度に使える画質。
・2022年にまだMicroUSBを採用しているのはどうなのか。
・日本語ロケールはないので設定は英語表記になる。(Gboardで日本語入力は可能)
TECNO POP 5 LTE (BD4)のスペック、仕様
CPU : UNISOC (Spreadtrum) SC9863A 1.6GHz オクタコア
GPU : PowerVR IMG8322
ディスプレイ : 6.52インチ HD+ 1600×720 20:9 , IPS
RAM容量 : 2GB
ストレージ : 32GB(microSD対応)
メインカメラ : 800万画素デュアルカメラ
前面カメラ : 500万画素カメラ フラッシュ付
OS : Android 11 (Go edition)
サイズ : 164.8 × 76.09 × 8.75 mm
重量 : g
バッテリー : 5000mAh
カラー : アイスブルー、ブラックシーライト、グリーン
Wi-Fi : 802.11
Bluetooth : v4.2
防水防塵 : なし
接続端子 : MicroUSB
イヤホン端子 : あり
認証方式 : 指紋認証センサー、顔認証センサー
その他 : VoLTE , デュアルSIM(nanoSIM)
ネットワーク : 4G LTE
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