Wi-Fi規格のガイド |スマホの対応規格と確認方法 2026年版

当ページのリンクには広告が含まれています。

Wi-Fi規格一覧|Wi-Fi 4・5・6・6E・7の違いをスマホ向けに解説

Wi-Fi

Wi-Fiは、スマートフォン・タブレットPC・ゲーム機・テレビ・スマート家電などをインターネットにつなぐ重要な無線通信規格です。通信速度だけでなく混雑した場所での安定性、遅延、スマホの電池持ちにも影響します。

近年は「Wi-Fi 6」「Wi-Fi 6E」「Wi-Fi 7」といった世代名が使われるようになり従来の「IEEE 802.11ax」のような規格名よりも分かりやすくなっています。今回は各世代の違いと、スマホで使う際に押さえたいポイントを解説します。

 

Wi-Fi規格一覧

世代 規格名 最大速度 周波数帯 リリース年 搭載スマホ
Wi-Fi 7 802.11be 46Gbps 2.4/5/6GHz 2024 iPhone 16

Xperia 1 VII

Wi-Fi 6E 802.11ax拡張 9.6Gbps 2.4/5/6GHz 2021 iPhone 15 Pro

Xperia 1 V

Wi-Fi 6 802.11ax 9.6Gbps 2.4/5GHz 2019 iPhone 11

Xperia 1 II

Wi-Fi 5 802.11ac 6.9Gbps 5GHz 2013 iPhone 6

Xperia Z3

Wi-Fi 4 802.11n 600Mbps 2.4/5GHz 2009 iPhone 4

Xperia Z

Wi-Fi 3 802.11g 54Mbps 2.4GHz 2003 iPhone
Wi-Fi 2 802.11a 54Mbps 5GHz 1999
Wi-Fi 1 802.11b 11Mbps 2.4GHz 1999

※最大速度は規格上の理論値であり、アンテナ数、ルーター性能、回線契約、距離、壁、周辺の電波状況などによって実効速度は大きく変化します。

日本では、Wi-Fi用の 6 GHz帯が2022年に屋内利用できるようになった。Wi-Fi 6E対応ルーターと対応スマホを組み合わせれば、従来の2.4 GHz帯や 5 GHz帯が混雑している環境でも、比較的空いた帯域を利用できる。

周波数帯の基本特性

規格を正しく読むには、周波数帯の特性を押さえておくことが欠かせない。

・2.4GHz:電波が遠くまで届き壁を通りやすい反面、電子レンジや周辺のWi-Fiとの干渉を受けやすい

・5GHz:速度と安定性のバランスが優れており現在の主力帯域。障害物には弱い

・6GHz:最も新しく干渉が少ない。ただし到達距離が短く、アクセスポイントとの距離が近い環境で効果を発揮する

 

Wi-Fi 1(802.11b)— 初期の無線LAN規格

1999年に登場した最初の民生向けWi-Fi規格。最大11 Mbpsという速度は当時の有線LAN(10BASE-T)と肩を並べる水準だった。2.4 GHz帯のみ対応で、壁越しの到達距離が比較的長いという強みがあった。

Wi-Fi 2(802.11a)— 5GHz帯を採用した高速規格

同じく1999年に策定されたが、5 GHz帯を使用することで最大54 Mbpsを実現した。一方で5 GHz帯の特性上、障害物に弱く普及が伸び悩んだ。

Wi-Fi 3(802.11g)— 2.4GHz帯で54Mbpsを実現

2003年に登場し、初めてWi-Fiが一般家庭に本格的に広まるきっかけとなった規格。2.4GHz帯を使いながら最大54Mbpsを実現し、Wi-Fi 1との後方互換性も持つ設計が普及を後押しした。この時代にノートPCへのWi-Fi内蔵が当たり前になった。

Wi-Fi 4(802.11n)— MIMOとデュアルバンドに対応

2009年に標準化されたWi-Fi 4では、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術が初めて導入された。複数のアンテナを使って同時にデータを送受信することで最大600 Mbpsを達成し、2.4 GHz・5 GHzの両帯域に対応した最初の規格でもある。この世代から「速い・安定している」という現代的な体験が生まれ始めた。

Wi-Fi 5(802.11ac)— 5GHz帯を中心に高速化

2013年登場。MU-MIMO(Multi-User MIMO)により、複数のデバイスへ同時に異なるデータを送れるようになった。5GHz帯専用で最大6.9Gbpsを実現し、HD動画やゲームのオンラインプレイが快適になった世代だ。5GHz帯のみの対応であるため、遠距離や壁越しでは接続が不安定になることも。

Wi-Fi 6(802.11ax)— 多数端末での通信効率を改善

2019年に登場したWi-Fi 6の最大の革新は、速度よりも効率性にある。OFDMA(直交周波数分割多元接続)という技術により、1回の通信で複数のデバイスへ同時にデータを届けられるようになった。カフェ、空港、マンションのような多端末が密集した場所でも速度低下が起きにくく、TWT(Target Wake Time)による省電力機能でバッテリー消費の改善にも貢献している。

Wi-Fi 6E — 6GHz帯を追加

Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6をベースに6GHz帯へ対応した拡張規格です。日本では2022年から屋内で6GHz帯を利用できるようになりました。

従来の2.4GHz帯・5GHz帯は対応機器が多く、集合住宅やオフィスでは電波が混雑しやすい傾向があります。6GHz帯は比較的新しいため干渉を受けにくく、対応ルーターと対応スマホを近い距離で使う場合は、低遅延で安定した通信を期待できます。

一方で、6GHz帯は壁や床などの障害物に弱く、ルーターから離れると通信品質が下がりやすい点には注意が必要です。

Wi-Fi 7(802.11be)— MLO対応で低遅延・高安定化

Wi-Fi 7は、IEEE 802.11beに基づく現行の最新Wi-Fi規格です。規格上の最大通信速度は約46Gbpsで、より広い帯域幅や高効率な通信方式に対応します。

注目したいのは、複数の周波数帯を活用できるMLO(Multi-Link Operation)です。対応スマホと対応ルーターの組み合わせでは、電波状況に応じて複数のリンクを利用・切り替えできるため、混雑時の遅延や通信の不安定さを抑えやすくなります。

ただし、実際の速度はスマホのアンテナ数、対応帯域幅、ルーター、光回線、設置場所に左右されます。スマホでは「46Gbps」という数字そのものより、多数端末接続時の安定性や低遅延が主なメリットです。

 

スマホのWi-Fi規格を確認する方法

確認する内容は、「今つながっているWi-Fi規格」と「スマホが対応する最大規格」の2種類です。端末本来の対応規格を調べるなら、メーカー公式サイトの製品仕様を見る方法が確実です。

iPhoneは、設定画面で接続中のWi-Fi規格を直接表示できません。「設定」→「一般」→「情報」で機種名を確認し、Apple公式サイトの技術仕様で対応規格を確認します。

Androidは機種やOSによって、「設定」→「Wi-Fi」または「インターネット」→接続中ネットワークの詳細画面から、Wi-Fi 5/6/7、または802.11ac/ax/beを確認できる場合があります。一部機種では、ステータスバーのWi-Fiアイコンに「6」「7」が表示されます。

なお、Wi-Fi 7対応スマホでも、Wi-Fi 5ルーターに接続した場合はWi-Fi 5で通信します。現在の接続規格は、スマホとルーターのうち低いほうの規格に合わせて決まります。

 

Wi-Fi

画像はOPPOスマホの設定画面、WiFiバージョンを表示させるオプションがある。

 

出典:
Wi-Fi Alliance(https://www.wi-fi.org/ja
ウィキペディア Wikipedia (Wi-Fi

シェアする
  • URLをコピーしました!