ヤマダ電機が、4月28日に発売したリーズナブルな6インチファブレット(大型スマートフォン)の「Every Phone AC (エブリフォン アクティブ)」を購入したので簡単にレビューいたします。
目次
EveryPhone AC(エブリフォン アクティブ) のスペック概要・特長
EveryPhone ACの概要を説明すると、スマートフォンとしては大型の6インチサイズのディスプレイを採用した格安SIMが利用可能な端末で、そこそこの性能ながら価格が12800円(税抜)と格安スマホと呼ばれるSIMフリースマートフォンの中でも更に安くコスパが非常に良いです。個人的にはガラケーや4インチサイズのiPhoneとの2台持ち用のサブ端末として向いている機種だと思います。
6インチの大型ディスプレイで解像度がHD(1280×720)なのはスペック上は少し物足りなさを感じますが、価格を考えると仕方が無いところでしょうか。CPUはMediaTek MT6737のクアッドコア、RAM2GB、ストレージ容量は16GBとなっており、ウェブ閲覧や480p程度の低解像度の動画視聴、メール程度ならスムーズにこなす事が出来るレベルです。
※ 2017年5月10日追記
スタンバイ状態から復帰させた時にスライドロック画面が表示される不具合が公式サイトで報告されています。5/20頃(予定)のアップデート配信で改善されるとの事です。下記のアドレスで暫定的な対処方法が記載されています。
【お詫び】EveryPhone EP-171AC の不具合について
http://www.inversenet.co.jp/everyphone/information.html
私の端末もパソコンと接続した時にこの症状がでましたが、再起動で症状は直りました。
EveryPhone ACのレビュー
開封、EveryPhone ACの外観・付属品チェック
付属物は、USBのACアタプター、マイクロUSBのケーブル、イヤホン、取り外し可能な専用バッテリー(3000mAh)、説明書、製品保証書です。製品保証は2年と非常に長くなっています。2年の保証もあり直接ヤマダ電機の店舗に持ち込めるのは、同じようなクラス・価格の中華スマホと比べて、かなり安心できるポイントでですね。
USBのACアタプター(5.0V/1.5A)は、普通のサイズですがプラグは折りたためないタイプです。
付属のイヤホンはリモコンも付いていますが、100均ショップで売ってそうなクオリティの物で音は期待できそうもありません。
前面部のパネルはブラックです。スクリーン画面下部にはタッチ式のハードキーが並んでおり、オンスクリーンキーの機種と違い画面を大きく使うことが出来ます。
左から履歴ボタン、ホームボタン、戻るボタンの順で並んでおり、Galaxyと同じように通常とは逆の配列となっています。履歴ボタン、戻るボタンを入れ替えたい場合は「All in one Gestures」などのアプリを利用すれば入れ替えることが出来ます。
ディスプレイは、IPSで解像度がHD(1280×720)です。大画面で見やすくてディスプレイ画質も良好、タッチ感度も問題ありません。
背面カバーの色はブラックとゴールドの2色あります。少し出っ張ったカメラ、フラッシュ、プリントされたロゴ、モノラルスピーカー用の穴があります。
本体の幅は82.8mmで6インチ機種の中では標準的な幅ですが、重さは160グラムとかなり軽くなっています。画面が大きい割には、端が丸みを帯びている事もありかなり持ち易く感じます。
購入したブラック色の背面カバーの素材はラバーっぽい素材で滑りにくく持ち易いですが、手で握っていると油がしみ込んだような汚れが付いてしまい布で拭いても汚れが取れにくいです。
上部はイヤホンジャックがついています。音はノイズもなく普通のレベルで音楽を聞くのも問題ないと思いますが、付属のイヤホンはかなりひどい音質です。
下部には、充電用のmicroUSB端子がついています。本体の厚みは8.9mm、同じ6インチのZenFone2 Laser(ZE601KL)は10.55mm、Huawei Mate 9は7.9mmです。
右側は電源ボタンとボリュームボタンがあります。下の方には背面カバーを開ける時に引っ掛けるための指掛けがあります。
背面カバーを開けると、microSIMのスロットが2箇所とmicroSDのスロットがあります。2枚のSIMを入れることが出来ますが、同時待ち受けは不可となっています。バッテリーは最近では珍しくなってきた取り外し可能なタイプですが、現在のところバッテリーの別売りは無いようです。
SIMスロットはSIMカードを傷めやすい構造のタイプなので、nanoSIMにアタプタを付けて入れる場合は慎重に行った方が良いでしょう。
他のスマートフォンと大きさ比較をしてみました。左から5インチXperia X Performance、6インチのEveryPhone AC、5.5インチVAIO Phone Aです。
ヤマダ電機のアプリが多数入っているが削除可能
電源を入れて、言語の設定、ネットワークの設定、Googleのアカウントの設定などを行います。
※追記
私の場合、セットアップはスムーズに行きましたがセットアップのやり方によりフリーズする場合があるようです。
最初のセットアップ画面では、添付のスタートアップガイドに従い全ての設定を「スキップ」または「設定せずに次へ」で進めて下さい。あとで設定変更は可能です。
http://www.inversenet.co.jp/everyphone/faq.html
起動するとホーム画面には、使うことは無さそうなヤマダ電機関連のアプリが多数並んでいますが、ほとんどのアプリは完全削除が可能です。
アプリ一覧です。アンドロイド・グーグル関連以外で必要なアプリは「ワイヤレスアップグレード」くらいでしょうか。メモリ領域を整理するような管理アプリは入っておらず、ヤマダのアプリ類をアンインストールすれば素のアンドロイドの様な感じとなります。
「Unext」と「スマホUsen」アプリはアンインストールできなかったので無効化。
アンドロイドのバージョンは最新のAndroid 7.0 Nougatです。
ストレージは16GBで、実際に使える容量はデフォルトの状態で11GB弱です。
システムのバージョンアップを行う「ワイヤレスアップグレード」です。現時点ではアップデートは最新の様です。
格安SIM(ドコモ網)の利用が可能
SIMフリー機なので格安SIM(ドコモ網)の利用が可能です。IIjmioみおふぉん(タイプD ドコモ回線)のSIMを入れると自動で設定されインターネット通信できました。国内の格安SIMのAPNはひと通り入っています。またau回線の格安SIMは利用不可でした。
2枚にSIMを入れることが出来るデュアルSIM使用ですが、2枚のSIMを同時に待ち受け利用できるデュアルスタンバイには日本国内では非対応です。2枚のSIMを切り替えながら使用します。
LTE通信に対応しています。IIjmioみおふぉん(タイプD ドコモ回線)でのスピードテスト。昼2時ごろテストして3Mbpsから15Mbpsくらいでした。
EveryPhone ACのパフォーマンス・ベンチマーク
CPUはMediaTek MT6737 1.3GHz クアッドコアでRAM2GB搭載のエントリーレベルでAntutuベンチマークの結果は29614でした。メールやLINEなら問題なく利用できるレベルです。
web閲覧も特に引っかかる感じもなくスムーズでしたが、youtubeアプリでHD画質720pでは最初だけコマ落ちする時がありました。Geekbench 4のスコアはMulti-Coreが1555、Single-Coreが564でした。
また、ディスプレイは5点マルチタッチです。
EveryPhone ACでポケモンGO
ポケモンGOは、ジャイロセンサーが搭載されていないためARモードではプレイ不可ですが、通常モードでは普通にプレイできます。同じ位置ゲームのイングレスはポータルが多数表示されると遅延しますが我慢すればプレイは出来るレベル、GPSの精度は普通に感じました。
EveryPhone ACのバッテリー持ちは?
まだ1日しか使っていないので評価は出来ないですが、バッテリーが急速に減るといったことも無く、普通な感じはします。
EveryPhone AC のカメラ
メインカメラは800万画素、前面カメラは200万画素です。HDRやパノラマ写真や美顔モードなどがあり、撮影モードやエフェクト効果も設定可能な標準的なタイプ。写真画質は良いとは言えないですが、カメラの起動やオートフォーカスもスムーズでメモ程度の利用ならストレス無く使えます。
マルチウインドウ機能で画面分割表示が可能
最新のOSであるAndroid 7.0 Nougatですのでマルチウインドウが可能。対応しているアプリなら画面分割で表示することができます。6インチの大画面なので実用的でyoutube動画を見ながらweb閲覧やツイッターすることが出来ます。上記の画像は上にyoutubeアプリ、下部にchromeを表示させています。
EveryPhone ACのレビューまとめ
冒頭でも書きましたが、価格が12800円(税抜)とSIMフリースマートフォンの中でも最安の部類でコスパも最高で、ガラケーとの2台持ち用のサブ端末や自宅用のエンタメ専用端末として向いている機種だと思います。
動作も重たいゲームなど以外は充分に使えるレベルなので、老齢の方が初めて使うスマートフォンとして購入するのもありだと思います。
スマホを利用頻度の高い方で、メインの端末として大画面のスマートフォン・ファブレットを考えている場合は、価格が5万円ぐらいになってきたHuawei Mate 9を選ぶ方がよいと思います。
EveryPhone ACの長所
・SIMフリースマホの中でも安い価格ながら、実用性充分な性能でコスパが良い。
・6インチの大きな端末ですが、約160グラムと軽い。
・格安SIMや海外での利用が可能。
・2年間の保証がついている。
EveryPhone ACの短所
・本体カバー部分が汚れやすく、汚れをふき取りにくい。
・ナビゲーションキーの履歴ボタンと戻るボダンが通常と逆に配置されている。
・メインの端末として使うには、やや頼りない性能。
ヤマダ電機の実店舗、ヤマダウェブコム、ツクモネットショップで販売されており価格は、税込で13824円(税抜 12800円)です。
ヤマダ電機で購入すると格安SIMのY.U-mobile ヤマダニューモバイルが紹介されますが、より安い「イオンモバイル」がオススメです。格安SIMが初めてで設定などに不安がある人でも、イオンの実店舗でサポートしてもらえます。データSIMは月額480円からです。
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EveryPhone AC (エブリフォン アクティブ) EP-171AC のスペック、仕様
CPU : MediaTek MT6737 1.3GHz クアッドコア
GPU : Mali-T720 MP2
ディスプレイ : 6インチ HD 1280×720 IPS
RAM容量 : 2GB
ストレージ : 16GB(microSD対応upto64GB)
メインカメラ : 800万画素カメラ
前面カメラ : 200万画素
OS : Android 7.0 Nougat
サイズ : 164.5× 82.8 × 8.9mm
重量 : 160g
バッテリー : 3000mAh
カラー : Black / Gold
Wi-Fi : 802.11b/g/n (2.4GHz)
Bluetooth : v4.0
その他 : デュアルSIM(microSIM)
ネットワーク : LTE 対応
4G/LTE対応バンド 1,3,8,19
3G/WCDMA対応バンド 1,6,8
2G/GSM Dual
公式サイト
http://www.inversenet.co.jp/everyphone/ac/index.html
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