OPPO A5 2020 (CPH1931)を購入したので簡単にレビューします。東南アジアとインドで2019年9月に発売されたミッドレンジクラスのスマートフォンで、低価格ながらOPPO(オッポ)らしくカメラが特長のモデルでリアカメラがクアッドカメラ(4眼カメラ)仕様となっています。
追記 : 日本でSIMフリーOPPO A5 2020 (CPH1943)とUQモバイル版「OPPO A5 2020」が発売されます。
目次
OPPO A5 2020 (CPH1931)のスペック概要
OPPO A5 2020 は、6.5インチの大画面ディスプレイでリアカメラはクアッドカメラ搭載、バッテリーも大容量なミッドレンジのアンドロイド ファブレットです。また性能スペックを考えると非常に安価となっています。また同時期に発売した上位モデルのOPPO A9 2020はカメラの画素数とRAM、ストレージ容量が異なりますが、CPUや外観などは同じです。
OPPO A5 2020 (CPH1931)のスペック
CPU : Snapdragon 665 AIE 2.0GHz オクタコア
GPU : Adreno 610 (Game Boost 2.0)
ディスプレイ : 6.5インチ HD+ 1600×720 20:9
RAM容量 : 3GB LPDDR 4x
ストレージ : 64GB (microSD対応upto256GB トリプルスロット)
メインカメラ : 1200万画素(メイン F1.8)+800万画素(超広角 F2.25)+200万画素(ポートレート F2.4)+200万画素(Mono F2.4)クアッドカメラ
前面カメラ : 800万画素カメラ F2.0
OS : Android 9 Pie (ColorOS 6.0.1)
サイズ : 163.6 x 75.6 x 9.1 mm
重量 : 195g
バッテリー : 5000mAh
Wi-Fi : 802.11 a/b/g/n/ac 2.4/5GHz
Bluetooth : v5.0
防水防塵 : 無し
接続端子 : USB Type-C
イヤホン端子 : 有り
認証方式 : 指紋認証センサー、顔認証
カラー : Mirror Black , Dazzling White
その他 : VoLTE , デュアルSIM (Nano-SIM / Nano-USIM) , OTG , Dolby Atmos , Dual Stereo Speakers
ネットワーク(CPH1931) : LTE 対応
GSM 850/900/1800/1900MHz
WCDMA Bands 1/5/8
FDD-LTE Bands 1/3/5/7/8
TD-LTE Bands 38/40/41
※追記 日本で発売されているモデルより対応バンドが少ないです。また技適がないので海外モデル本機の日本での使用は基本NGです。
OPPO A5 2020 レビュー
OPPO A5 2020は買うつもりはなかったのですが、海外旅行中にスマホ売り場を覗いた際にクアッドカメラで接続端子がUSB Type-Cなのに非常に安かったので思わず買ってしまいました。価格は4999タイバーツ(約1.8万円)で、免税VAT(付加価値税)の手続きをすれば1000円ほど還付も受けることができます。
OPPO A5 2020 の付属品
付属品は、USBのACアタプター、USB Type-Cのケーブル、SIMピン、ケース、説明書です。
USBのACアタプター(5V/2V)で日本と同じプラグ形状です。ACアタプター自体はわりとコンパクトですがプラグを折り畳むことは出来ません。
USB Type C to USBのケーブルは、他のスマホに付属しているのに比べて短い60センチぐらいです。
ディスプレイは6.5インチの大型でアスペクト比20:9と非常に縦長です。解像度はHD+(1600×720)でフルHDではないのが残念ですがWeb閲覧やSNSをしても特に画像が荒いと感じる場面は少ないと思います。ディスプレイは非常に明るくする出来るので晴天時の屋外でも見やすいです。画面は10点タッチです。
ベゼルは下側は少し広いですが横と上部は狭くなっておりiPhoneのようにベゼルが太いと感じることは無い(画面占有率89%)です。セルフィーカメラ部分のノッチ(切り欠き)部分も小型で通知の邪魔にはなりません。通知LEDは無し、保護フィルムは最初から貼られています。
大画面なので片手で扱うには広い横幅75.6mmですが、iPhone 8 Plus(5.5インチ 78.1mm)やiPhone 11(6.1インチ 75.7mm)よりかは狭いです。画面を小さく片側に寄せて表示する片手モードも搭載されています。
色はMirror BlackとDazzling Whiteの2種類あり今回購入したのはDazzling Whiteで、2万円以下のモデルとは思えないほど質感は高いです。滑りやすくも無く、指紋や汚れも目立ちにくいです。
重量は195グラムですが画面が大きいこともあり、すごく重いという感覚は無いです。
リアのカメラはクアッド仕様で、1200万画素(メイン F1.8)、800万画素(超広角 F2.25)、200万画素(深度 ポートレート F2.4)が縦に並び、フラッシュの下に200万画素(Mono F2.4)レンズがあります。カメラ部分は1ミリほど出っ張っています。
下部はUSB Type-C端子とイヤホンジャックがあります。イヤホンジャックはDolby Atmos対応です。スピーカーはステレオでスマホ上部と下部に配置されており、これまで使ってきたスマホの中では一番の大音量で鳴らすことができました。
上部には何もありません。大容量バッテリー搭載ですが分厚い感じはしません。厚みは9.1mmです。
右側面には電源ボタンがあります。グリーンのラインが入っていますが光るわけではないです。
SIMスロットはSIMピンで開けるタイプでNanoSIMが2枚とmicroSDカードが別々に入るトリプルスロット仕様です。
サイズを比較
6.5インチ(20:9)のOPPO A5 2020 (163.6 x 75.6 x 9.1 mm)と6.41インチ(19.5:9)のOnePlus 6T(157.5 x 74.8 x 8.2 mm)との大きさ比較、OPPO A5 2020の方がかなり縦長です。
写真では虹色に反射しているのが目立ちますが、実物はもう少し落ち着いた感じです。
OPPO A5 2020の重量
カタログ重量は195g、SIM1枚を入れた実機は200g、純正ケース装着で226gです。
OSはAndroid 9 Pie(ColorOS 6.0.1)、日本語設定可能
タイで購入したモデルですが、最初から日本語設定にすることができます。
指紋の登録は5本まで可能。背面にある指紋認証センサーの精度はよく失敗することがほとんどありません。また触れるだけで画面点灯と画面ロック解除を同時に行うことも可能です。
最初にインストールされているアプリはGoogle関係一式、フォンマネージャーなどOPPOの管理アプリや音楽や写真など基本的なアプリ関係、それ以外はOperaとLazadaのアプリぐらいです。
OPPOのColorOS 6はデフォルトではiPhoneと同じようにホーム画面にアプリがすべて表示される形式ですが、他のAndroidスマホのようにアプリ一覧できるドロワー式にも変更可能です。
ストレージは64GBで何もアプリをインストールしていないデフォルト状態では1.88GBを使用、空き容量は44.8GBとなります。microSDカードも使えるので必要充分な容量です。
OSはAndroid 9 PieでUIはOPPO独自のColorOS 6.0.1にカスタマイズされています。操作や表示はカスタマイズでドロワーのあるAndroidっぽくしたりiOSっぽくしたりある程度できるので他社のスマホを使っている人もそんなに違和感もなく使えると思います。
設定の項目。OPPO IDはサインインしなくても普通に使えます。
ナビゲーションキーで下部のキーレイアウトを変えたり、アシストボールでiPhoneの仮想ホームボタンのような操作も可能になります。画面端にスマートサイドバーの設定も出来ます。
タイモデルはOPPO独自のeSIM的な「ORoaming」対応
中国メーカーのスマホにはよく搭載されているLineやFacebook、Messenger、Wechatなどが2つのIDで使える機能「アプリのクローン化」もあります。
2枚のSIMが利用可能なデュアルSIMデュアルスタンバイ仕様、VoLTEにも対応しています。日本のSIMは試していません。
OPPO A5 2020 のAnTuTuベンチマーク、Geekbench 5
CPUはミッドレンジクラスのSnapdragon 665、RAMは3GBです。AnTuTuベンチマーク(v.7.2.2)の結果は133384、Geekbench 5(Geekbench 4とはスコア算定基準が変わっています)のスコアはMulti-Coreが1359、Single-Coreが314という結果です。スナドラ660よりも新しいCPUですが性能自体は同じぐらいのようです。
ネット閲覧や動画視聴、ゲームをするには充分な性能でもたつくことはありません。かなり重たいゲームをしない限り性能不足を感じることは無いと思います。
OPPO A5 2020 のバッテリー持ち
バッテリーは大容量の5000mAh、2,3日使った感じではバッテリー持ちが悪い感じはしません。使い始めたばかりなので後でバッテリー持ちについて追記します。OTG対応で他の機器への充電も可能です。
付属の充電器は5V/2V(画像左)です。Quick Charge 3.0対応の充電器(画像右)、USB Power Delivery対応の充電器も試してみましたが充電速度は同程度でした。※アプリAmpereなので正確な測定は出来できないので参考程度に。
OPPO A5 2020 のカメラ
OPPO A5 2020の一番の売りはリアのクアッドカメラ(4眼カメラ)です。1200万画素(メイン F1.8)+800万画素(超広角 F2.25)+200万画素(ポートレート F2.4)+200万画素(Mono F2.4)の構成で、iPhone11でも話題の超広角カメラは使いどころも多そうで良い感じです。
AIで食べ物、人物、マクロなどを判断して撮影してくれるので基本はシャッターを押すだけです。カメラのレスポンスは良く快適です。
操作系はシンプルでわかりやすく基本オートで使うことになると思います。リアカメラの場合、「写真」はパノラマ、露出やホワイトバランスが設定できるエキスパート、タイムプラス、スローモーション、ステッカーがありGoogleレンズも利用可能です。「ポートレート」は背景ボケでとれるモードです。顔のマークを押すと美顔モードのかかり具合を調節することができます。
上部のアイコンは左からフラッシュ、HDR、ウルトラワイド(800万画素 超広角119°)、幻惑色のオンオフ、モノクロなど色彩のフィルター、設定になります。
設定ではシャッター音のオンオフ、アスペクト比(4:3 1:1 全画面)、AIのオンオフなどが可能ですが解像度の変更項目はありません。
セルフィーカメラの「写真」はパノラマ、タイムプラス、ステッカーがあります。「ポートレート」は背景ボケが可能で色彩のフィルターがあります。顔のマークを押すと美顔モードのかかり具合やAIで美肌、ほっそり顔、小顔、デカ目などの修正がリアルタイムで可能となります。
動画はリアカメラが4k/30fps、セルフィーカメラが1080p/30fpsで撮影可能です。
メインレンズ(1200万画素 F1.8)で撮影、薄暗い室内で撮っているため細部は表現できていないですがスマホ画面で見るには充分な画質だと思います。
超広角レンズ (800万画素 F2.25)で撮影。これだけワイドに撮れたら色々と便利です。
ポートレートモードで撮影、ポートレートレンズ(200万画素 F2.4)を併用しています。場面によってはボケて欲しくないところもボケてしまう場合もありますが、いかにも画像処理しましたという感じではなく、わりと自然な感じだと思います。
OPPO A5 2020 でゲーム
位置ゲームのIngress PrimeはGPSの掴みもOKで混雑した場面ではスローになるものの問題なくプレイできました。ポケモンGOもARモードも対応で快適にプレイできました。
PUBGは低解像度ならば遅延なども気にすることなくゲーム自体は特に紙芝居風になることもなくプレイ出来ました。バッテリーも大容量なので長時間プレイできそうです。
OPPO A5 2020 のレビューまとめ
本機の売りであるクアッドカメラは超広角レンズが使う場面が多く重宝しそうです。ディスプレイの解像度が荒いにが残念な点ですが、その他の性能や機能は必要充分でストレスになる場面は無いと思います。海外現地なら2万円以下で購入することが出来てコスパも非常に高く、海外旅行や海外出張が多い方には海外用としてオススメできるもモデルです。
良い点
・性能を考えると非常に安い価格で購入できる(2万円以下)
・リアのクラッドカメラは超広角レンズが何かと捗る。
・値段を考えると質感の高い外観。
・指紋認証も顔認証も反応や精度がよくストレスを感じない
・このクラスはまだ接続端子がmicroUSBであることが多いが、本機はUSB Type-Cである。またイヤホンジャックもある。
・スマホとしては重い(195g)が大容量バッテリー搭載なのを考えると軽い。モバイルバッテリーを持ち歩く場面が減る。また他のモデルへの給電も可能。。
悪い点
・画面の解像度がフルHDではなくHDである。
・現在のところ海外でしか購入できない。
・技適が無いので日本での使用は基本NG、日本版より対応バンドが少ない
・側面とガラス端部の処理は少し安っぽく値段相応な出来である。
Amazonで日本版OPPO A5 2020販売中です。スペックはほぼ同じですが対応するバンドが異なります。価格は税込で29,480円です。
Amazonで購入
公式サイト
https://www.oppo.com/th/smartphone-a5-2020/
関連記事