ハイスペックなスマートフォン「OnePlus 7T HD1900」RAM8GB/256GBモデルをメインで使用するために購入したので簡単にレビューします。
目次
中国版のOnePlus 7T HD1900を購入
タイ旅行中にバンコクMBK(マーブンクロン)スマホショップでOnePlus 7Tが販売されていたので17,200バーツ(約6.2万円)で購入しました。購入したOnePlus 7Tは中国からの並行輸入品(型番HD1900)でOSが「H2 OS」、Googleストアと日本語ロケールが入っていないモデルです。スマホショップで開封してその場でグローバル版の「OxygenOS 10」に入れ替えてもらいました。作業時間は10分ほどでした。
タイでは正規のグローバル版HD1903も販売され、空港でVAT(付加価値税)の還付も受けることができます。タイ正規版を購入したかったのですが日程が合わなかったので中国版を購入しています。
OnePlus 7T のスペック概要
OnePlus 7Tは、CPUが現行モデルでは最も性能の良いSnapdragon 855 Plus、ディスプレイは有機ELでスクロールが滑らかなリフレッシュレート90Hz、アスペクト比20:9縦長で大画面な6.55インチ、リアカメラは4800万画素の高画素カメラ+超広角カメラ+望遠2倍カメラのトリプル仕様です。充電も速く30分で70%まで急速充電可能(WarpCharge 30T Fast Charging 30W)、指紋認証センサーは画面内に組み込まれています。
また、ノッチ無しでよりベゼルレスな上位モデルOnePlus 7T Proもありますが、値段が高いことや顔認証の度にカメラがポップアップするのは好みではないのでOnePlus 7Tを選んでいます。
OnePlus 7Tと7T Proの違いは、ディスプレイの解像度がFHDからQHDの高解像度に、リアカメラの望遠倍率が2倍から3倍に、セルフィーカメラがポップアップ式になっていることです。
OnePlus 7T 付属品
外箱はOnePlus 7Tの画面が縦に長いのに合わせてなのか、長いデザインになっています。
付属品は、USBのACアタプター、USB Type-Cのケーブル、説明書、SIMピン、半透明のTPUカバー(クリアケース)の他、OnePlusのステッカーも入っていました。
急速充電対応のUSB ACアタプターはプラグを折りたたむことが出来ないタイプ。急速充電はOnePlus独自の規格(Warp Charge 30T Fast Charging 5V/6A)で30Wです。3800mAhのバッテリーを30分で70%充電することが可能です。
急速充電性能をフルに発揮するには、専用の赤いUSB Type-Cのケーブルを使います。
海外メーカーのスマホには専用のケースが付属していることが多いです。SIMピンはオリジナルの形状、先端は通常のSIMピンよりも太く他のスマホでは使えない場合もあります。
OnePlus 7Tの外観・デザイン
第一印象は本当に縦に長いなと感じです。ディスプレイは6.55インチ FHD+ 2400×1080 20:9で上部にセルフィーカメラ用のノッチ(切り欠き)があります。ノッチの上部にはスピーカーがあります。通知用のLEDランプはなし(通知が来た時に画面点灯させるオプション有り)、画面保護のフィルムは最初から貼られています。
有機ELの画面は鮮やかで非常に綺麗、晴れの日でも画面操作できた6Tよりも少し最高輝度も上がっているようです。
画面が大きいので190グラムと重い部類ですが、横幅は狭く持ちやすいです。
カラーはFrosted SilverとGlacier Blueの2色で購入したのはGlacier Blue、公式サイトの画像では少し渋めのブルーですが実機は少しライトな感じです。大きな円の中に横3つ並んだカメラは少し野暮ったいデザインに感じがしますが、塗装の質感も高く値段以上な感じで指紋も付かない仕様です。カメラ周りは2ミリほど出っ張っていますが机に置いて操作してもガタガタすることは無いです。
本体下部はUSB Type-C端子とスピーカー、マイク、SIMトレイがあります。SIMトレイはSIMピンで開けるタイプです。ヘッドホン端子はありません。
スピーカーはステレオで上部と下部に配置されており、本体の向きによってLRが入れ替わります。スマホのスピーカーとしては、かなり良い部類になると思います。音割れもありませんし変に重低音が加工されていることもなくフラットで聞きやすいですが、上部スピーカーの方が少し音が大きく聞こえます。
本体右側には電源ボタンとサイレント(消音)、バイブのみ、着信音ありの設定が出来る3段のAlert Slider(トグルスライダー)があります。物理スイッチで切り替えできるのは便利でよく使います。
デュアルSIM(nano-SIM)仕様、microSDカードは使えません。SIMトレイはSIMカードを裏表に入れるタイプで、公式スペックには防水仕様であるとは書いていないですが、防水用のパッキンがあります。
付属ケースはガラス面より2mmほど出っ張っており、落下した際のガラス保護には良いですが画面端を操作するときは邪魔になります。
サイズの比較
6.55インチ(20:9)のOnePlus 7T(160.94 x 74.44 x 8.13 mm)と6.41インチ(19.5:9)の2世代前のOnePlus 6T(157.5 x 74.8 x 8.2 mm)との大きさ比較、スマホ本体の寸法は縦が少し長くなっています。
画面自体の横幅はアスペクト比16:9の5.5インチと同じくらいです。
OnePlus 7T の重量
カタログ重量は190g、SIM2枚を入れた実機は191g、純正ケース装着で215gです。
OnePlus 7T のレビュー
ショップで中国版(HD1900)「H2 OS」をGoogleストアと日本語ロケールが入っいるグローバル版「OxygenOS 10」に入れ替えてもらったので、最初から日本語でセッティングできます。
アプリなどは必要最小限しかインストールされていません。Google関連アプリやシステム、OnePlus管理関連アプリの他はNetflixが入っているだけです。余計なアプリを削除する手間がなくです。OxygenOSは素のAndroidスマホに近い感じとなっています。
最新のOSであるAndroid 10がベースとなったOxygenOSです。OxygenOSはXiaomiやファーウェイのUIと比べて癖が薄いので誰でも使いやすいと思います。
OnePlus 7TはmicroSDカードは使えないですが、ストレージは128GBと256GBの2種類が用意されているので動画を取らない限りは充分すぎる容量で困ることは無いでしょう。アプリをインストールしていないデフォルト状態では、30.15GB(12%)が使用済となっています。
OnePlus 7T の指紋認証、OnePlus 6Tと比べて速くなって認証失敗も少なくなってる。 pic.twitter.com/2GN4PPe6oW
— phablet.jp(ファブレットjp) (@phabletjp) October 27, 2019
画面内に指紋認証センサーがは画面のどこでも良いという訳では無く画面下部の一部分だけです。1年前に購入した2世代前の6Tは指紋認証の精度はかなり微妙な感じで10回に1回ぐらい失敗していましたが、精度が上がりほとんど失敗もなく認証速度もはっきりとわかるほど向上、指が少し汗ばんでいてもしっかりと認証します。
Huaweiやシャオミの背面指紋認証センサーのように本当に認証しているか不安になるほどの認証速度ではなくワンテンポおいての認証ですが、気にならない認証速度レベルです。指紋認証は5本の指が登録可能です。
顔認証も6Tよりも更に高速になっていました、セキュリティ的には問題があるのかもしれませんが、眼鏡を掛けて登録しても眼鏡を外している場合もロック解除できました。
アンビエントディスプレイ項目で「画面をタップ表示」をON、画面を長押しすると出てくるホームの設定項目で「ダブルタップでロック」をONにしておくと、机に置いたままでも画面を点灯させて指紋認証でロック解除、ホームの空白部分をダブルタップして画面を消灯できるの非常に便利です。
画面のリフレッシュレートは90Hzと60Hzに切り替え可能です。ゲームをしても90Hzと60Hzの違いはよくわからなかったので、バッテリー持ちが良い60Hzで使うことになりそう。
画面のキャリブレーションも詳細設定可能。以前あったノッチを隠す機能は無くなっています。※アップデートでノッチを隠す機能が復活しています。
本体右側のAlert Slider(トグルスライダー)はサイレント、バイブ、着信音の設定です。
画面下には以前のAndroidバージョンのように戻る、ホーム、最近使用した項目ボタンを表示させることも出来ますし、iPhoneのようにスワイプで操作する設定も可能です。画面が非常に縦長なのでナビゲーションバーを表示させたままでも邪魔にはならないです。
LINE、Wechat、Twitter、インスタなどのSNS公式アプリは通常1つのIDしか利用出来ませんが、パラレルアプリ機能を使うと2つのIDを利用することが可能です。中国メーカーのスマホにはたいてい搭載されている機能です。
2枚のSIMが利用可能なDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)仕様です。日本のBAND(周波数)にも広く対応していますが、日本ではまだ試していないのでわかりません。(※技適は無しです)
ドコモ回線のIIjmioのSIMを入れるとAPN一覧は出てきました。
WiFiテザリングは2.4Ghzと5.0Ghzの設定が可能。
OnePlus 7T のAnTuTuベンチマーク、Geekbench 5
AnTuTuベンチマーク(v8)の結果は484913、Geekbench 5のスコアはMulti-Coreが2825、Single-Coreが792という結果です。
現行では最も高性能なSnapdragon 855 PlusでRAMも8GB搭載しているのでアンドロイドのスマートフォンの中ではトップクラスの性能です。重いゲームやアプリも問題なく使えます。またストレージはUFS3.0なこともあってか写真サムネイル一覧表示やパソコンへのデータ転送もOnePlus 6Tと比べて段違いに速いです。
OnePlus 7T の急速充電とバッテリー持ち
OnePlus 7Tは急速充電対応(WarpCharge 30T Fast Charging 5V 6A)対応で30分で70%分の充電可能、バッテリーは他のスマホより容量大きめの3800mAh搭載です。リフレッシュレート90Hzで使用しているとバッテリーの持ちは悪くなると思いますが、2,3日使った感じでは極端にわるいという感じはしません。※使い始めたばかりなので、後程バッテリー使用状況について追記します。
左側は純正のACアタプターと赤いUSB Type-Cケーブルを使った計測結果、真ん中はPDとQC3.0対応のアタプターとケーブルを使った結果、右側は古いXPERIA純正の急速充電非対応のアタプターの結果です。※アプリAmpereなので正確な測定は出来ないので参考程度に。
実際に純正のACアタプター(WarpCharge 30T Fast Charging 5V 6A)で充電してみました。本当に30分で70%充電されました。見ているそばから充電量1%ずつ上がっていき爆速です。だだしACアタプターはかなり熱くなります。
OnePlus 7T のカメラ
メインカメラは4800万画素(メイン Sony IMX586 F1.6 OIS)+1600万画素(超広角 E2.2)+800万画素(2倍 望遠 F2.2)トリプルカメラです。OnePlus 6Tと先代OnePlus 7との大きな違いは17ミリの超広角カメラが加わっていることで、iPhone11でも話題となっているように超広角カメラは使いどころも多く便利です。
XperiaやHuaweiなどと比べて設定できる項目やエフェクトなどは少ないですが、ポートレートモードや夜景モード、パノラマなど良く使う機能はあります。写真は比率4:3がデフォルトです。
海外のSIMを入れている場合はシャッター音をオフしたり、ワイドレンズの補正、セルフィー撮影時に写真を反転させるかどうかも設定可能。
プロモードに設定すると露出やホワイトバランス、シャッター速度などを手動で設定できます。また4800万画素での撮影やRAWデータでの保存も可能です。
GoogleレンズをインストールすればデフォルトのカメラでもQRコードを認識することが可能です。
動画はリアは4K 60FPS(撮影時間は5分間に制限),4K,1080P 60FPS,1080Pで撮影可能で手振れ補正も設定可能、但し少し暗い場所で手振れ補正を使うとノイズが増えるのがフロントは1080Pで撮影可能です。
OnePlus 7T のSuper Stable(1080P 30FPS)モードで動画撮影。ジンバルなし手持ちでも、それなりの滑らかな撮影可能。暗いところではノイズが入る。https://t.co/GxKZNeENt6 pic.twitter.com/rINxz4axta
— phablet.jp(ファブレットjp) (@phabletjp) October 30, 2019
左上は超広角(0.6x)での撮影データで35mm換算で17mm(2.25mm) 解像度4608×3456、右上が通常(1x) 26mm(4.76mm) 解像度4000×3000、左下が望遠(2x) 51mm(6.22mm) 解像度4000×3000、右下がプロモードの48MPで撮影 26mm(4.76mm) 解像度8000×4000。
写真は無加工で長辺800に縮小しています。超広角(0.6x)レンズで撮影
ポートレートモードで撮影、被写体自身も少しボケて眠い感じになります。
6Tでは黄色が入ると色合いがおかしいことがあったが、7Tでは大丈夫そう
超広角(0.6x)レンズで撮影。同じ超広角レンズがあるOPPO A5 2020では魚眼カメラで撮影したような感じだったが、OnePlus 7Tはそれに比べて歪曲は抑えられている。
OnePlus 7T でゲーム
位置ゲームのイングレスやポケモンGOをプレイしてみましたがGPSの精度も問題なく快適です。ポケモンはAR+も設定可能。
PUBGも快適にプレイ可能、フレームレートもHDRでExtreme(極限)まで設定可能です。リフレッシュレート90Hzと60Hzを比較してみましたが、私の目には同じようなスムーズさで違いはわからず。
OnePlus 7T レビューまとめ
今までのメイン機であるOnePlus 6Tの唯一の不満であった画面内の指紋認証センサーの速度と精度が向上し、個人的はストレスなく使えるレベルになった事によりスマホ完成形に近づいた感があります。またカメラも使う場面が多い超広角レンズが加わり実用性が高くなっています。また、超広角カメラが必要ないのであれば値段の下がった前モデルOnePlus 7をねらうのもありだと思います。
良い点
・全ての面でレベルが高くバランスが良い。Androidスマホでは最高クラスの性能。
・余計なアプリが入っていない。UIもAndroid Oneに近くシンプルでわかりやすい
・縦長の画面は情報量が多く使いやすい、ノッチも小さいので気にならない。
・性能や本体の質感を考えると安い価格。
・どんな場面でも安定した写りの光学手振れ補正付のトリプルカメラ、超広角カメラは便利
・画面内指紋認証センサーも進化、実用レベルになった。
悪い点
・microSDスロット、イヤホンジャック、通知ランプが無い。
・画面が大きいので仕方ないが190グラムと重い
・日本でのBAND(周波数)にも広く対応するが、おサイフ(FeliCa)は非対応で、技適なし。
OnePlus 7T は海外通販サイトで購入可能
日本での販売予定はないので購入は、販売している国の現地か日本に配送してしてくれる海外通販サイトでの購入になります。
日本語ロケールも入っているグローバル版(OxygenOS Googleストアあり)、中国版(H2 OS Googleストアなし)、販売ショップが中国版にOxygenOSを入れたモデルがあるので、購入の際は注意してください。
AliExpress内のOnePlus Official Store、グローバル版(OxygenOS)です。
AliExpress OnePlus Official Store
日本語対応可能な海外通販サイトEtoren(イートレン)で中国版HD1900(ショップでOxygenOS Googleストアありに入れ替えているようです)が販売中Oneplus 7T HD1900(中国モデル)RAM8GB/128GBの支払い参考総額は 価格+送料 53,900円+1,960円=55,860円です。
イートレンは関税込の価格表示になっていますので受け取り時に税金を支払う必要はありません。
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