SIMフリー版のシャープ AQUOS sense3 SH-M12 (アクオス センススリー)を購入したのでレビューします。AQUOS sense3はキャリア版と格安SIMや海外などで使えるSIMフリー版があり、今回レビューするのはSIMフリー版です。
目次
AQUOS sense3 SH-M12 のスペック概要
AQUOS sense3 SH-M12(アクオス センス スリー)は、大ヒットしたAQUOS sense2の後継機でカメラやCPUなどを強化し更に完成度が高くなったSIMロックフリーで防水防塵対応のミッドレンジクラスのスマホ、値段も3万円台と購入しやすい価格帯です。
また、おサイフケータイ(FeliCa)と2枚のSIMが同時に使えるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)の両方に対応している数少ないモデルで、プライベート用とビジネス用の2つの電話番号を使っている方や海外出張・海外旅行・海外在住の方などには、非常に便利なスマホとなっています。
※キャリア版は基本スペックは同じですが、シングルSIM仕様で充電器は別売りです。
AQUOS sense3のレビュー
AQUOS sense3の付属品
付属品は、ケーブルと一体になったUSBのACアタプターとクイックスタートガイド、保証書だけです。(取扱説明書は公式サイトからダウンロードできます)中国メーカーのスマホのようにケースや画面フィルムは付属していないので別途購入する必要があります。
USBのACアタプター(SH-AC05)はUSB Type-Cケーブルと一体になったタイプでプラグは2段階に折り畳み可能、ケーブル長は約1.5メートルです。USB PowerDeliveryの規格に準拠しており出力は5V/3A、7V/3A、9V/3A、12V/2.25Aです。
AQUOS sense3の外観
ディスプレイは5.5インチサイズで最近発売されているスマホの中では小型、アスペクト比18:9でノッチ(切り欠き)の無いすっきりとしたデザインです。ディスプレイの下部にはホームボタンを兼ねた指紋認証センサーがあります。ガラス端部は少しだけ丸みがあります。
ディスプレイ上部は左から前面カメラ、受話口/スピーカー、(写真では見えないですが)明るさ/近接センサー、通知用LEDが並びます。スピーカーはモノラル、音質は不快な音ではないですが貧相です。
幅は70.0ミリで最近の大きいスマホと比べると片手でも取り扱い易いです(最新のiPhone 11 Proは71.4ミリ)。ディスプレイは鮮やかで屋外でも見やすいです。
カラーはライトカッパー・シルバーホワイト・ブラックの3色でどの色も無難な感じだったので店頭で悩みましたがブラックにしました。アルミボディで色はカタログで見るよりも薄めのブラック、指紋汚れもつきません。
高級感はないですが手に持ったときの剛性感があり良い感じです。また、ゲームを長時間するなど負荷の掛かることをしても、他のスマホと比べて発熱は少ないです。
リアカメラはデュアルカメラ(上が標準レンズ、下が広角レンズ)でレンズ周囲は1ミリぐらい出っ張っており、平らな机の上に置いて操作すると少しガタガタします。カメラレンズの間にはFeliCaのマークがあります。
上部にはハイレゾにも対応したイヤホンジャックあります。BluetoothはaptX HD対応です。
下部は急速充電規格USB PowerDeliveryに対応したUSB Type-C端子、マイク穴がついています。
右側面には音量ボタンと電源ボタンがありますが、かなり上の方についているので左手だけで操作する場合は使いにくいです。
左側面にはSIMスロット、SIMピンを使うタイプではなくそのままSIMトレイを引っ張り出すことができます。
ドコモやauから発売されているキャリアモデルはSIMが1枚しか入れることが出来ないですが、SIMフリーモデルはnanoSIMを2枚入れることが出来るDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)です。但しSIMスロット2はmicroSDと共用なのでnanoSIMを2枚とmicroSDを同時に使うことはできません。nanoSIM+nanoSIMかnanoSIM+microSDになります。
Xperiaと同じようにSIMを入れ替える時は強制的に再起動するタイプです。
スマホ本体はカタログ値通り167g、USBのACアタプターは106gです。
大きさ比較
大きさ比較、画面サイズが同じ5.5インチ(16:9)のiPhone 7 Plus(158.2×77.9×7.3mm)と5.5インチ(18:9)のAQUOS sense3(147.0×70.0×8.9mm)です。同じディスプレイサイズですがsense3が縦長なのとベゼルが狭いこともあってかなり小さく感じます。
AQUOS sense3 の設定
文字入力はAQUOSのS-Shoin(スーパーショイン)とGoogleのGboardから選ぶことが出来ます。
個人データ関係はGoogleアカウントに紐付けておけば、電話番号移行などもスムーズにできます。
端末のロックは、顔認証と指紋認証ともに認証速度が速いとはいえないので併用がお勧めです。
顔認証はファーウェイやOPPO、iPhoneなどは一瞬で解除するのに比べて、本機はワンテンポおいてロック解除する感じです。イラっとするレベルでは無いですがもう少し認証速度を上げて欲しいですね。また、暗い場所では認証に失敗することが多いです。
指紋認証は、ディスプレイの下部にあるホームボタンを兼ねたセンサーで行います。こちらも中国メーカーのスマホと比べてワンテンポぐらい認証速度が遅いです。指紋は5つまで登録可能です。
指先が乾燥していると反応が鈍い場合があります。
インストールされているアプリは少なく、Google関係とシャープ独自の管理アプリ、エモパー、Officesuite、おサイフアプリ、iフィルターぐらいです。
画面下からスワイプするとドロワー表示されインストールされているアプリを確認できます。
ストレージは64GBで、何もアプリをインストールしていないデフォルト状態では18.46GB(29%)を使用。デュアルSIM(2枚のSIM)機能を使わない場合はmicroSDカードを利用することができます。
Androidのバージョンは最新のAndroid10ではなく、ひとつ前のAndroid 9 Pieです。
設定の項目はAQUOS便利機能が独自にあるぐらいでAndroid標準に近いです。
上部をスライドすると出てくる通知欄はこんな感じ。カスタマイズも可能です。のぞき見ブロックは他社製のスマホにはあまりない機能です。上部のバーは画面の明るさを調節する機能で自動調節も可能ですが、急に画面が明るくなるのが苦手なので私は手動で調節しています。
ディスプレイの設定やスクロールオートなどAQUOS独自の設定ができます。
スマホ初心者やシニア向けの「かんたんモード」にすることもできます。
デュアルSIM仕様なので2枚のSIMを入れると2つの電話番号が表示、画像はau回線とソフトバンク回線の2枚の格安SIMを入れていれています。日本のSIMを入れると自動でAPNが表示されるので設定は使用する格安SIMの名前を選ぶだけです。
画面タッチは5点です。ハイスペックモデルは10点タッチですが5点でも普通に利用する場合は問題ありません。
AQUOS sense3のバッテリー
バッテリーの持ちは非常によく今まで使ってきた来たスマホの中でも最上クラスです。私の使い方だと2日ぐらい充電無しで使えそうです。まだ使い始めたばかりなので後日、計測して追記します。
左側は付属の急速充電ACアタプターを使った計測結果、右側はアンカーのPowerIQ対応のアタプターの計測結果です。付属のアタプターはPD対応なこともあり充電は速いです。
※アプリAmpereなので正確な測定は出来ないので参考程度に。
AQUOS sense3のAnTuTuベンチマーク、Geekbench 5
AnTuTuベンチマーク(v8)の結果は113787、Geekbench 5のスコアはMulti-Coreが1015、Single-Coreが178という結果、ミッドレンジクラスの性能です。CPUはSnapdragon 630でRAM4GBです。
LINEやインスタ、WEB閲覧、ゲームなどでは問題ない性能でストレスに感じることも無いです。しかし、PUBGや荒野行動など重めのゲームは動きますが快適にプレイするには厳しいです。
AQUOS sense3 でゲーム
ポケモンGOは少しもっさりとした動作ですが慣れれば問題なく遊べるレベル、AR+にも対応しています。位置ゲームのイングレスはGPSは速く正確で問題ありませんが、ポータルが多い街中だとかなり処理落ちします。ゲームを長時間プレイしても他のスマホと比べて本体はあまり熱くならないです。
PUBG モバイルは、クオリティは「標準」フレーム設定は「中」までしか設定できません。プレイは出来ますがコマ落ちも少し発生するなど快適とは言い難いです。重たいゲームをプレイするのは少し厳しいです。
AQUOS sense3のカメラ
リアカメラは、標準カメラ1200万画素(35mm換算で24mm F2.0)と広角カメラ1200万画素(18mm F2.4)デュアルレンズです。基本はAIオートでの撮影になると思いますが、マニュアルやポートレート、接写、逆光など撮影方法を設定できます。
リアカメラは、写真の比率を18:9、16:9、4:3、1:1から選べます。動画は4k撮影可能です。
前面カメラは800万画素で、写真の比率は18:9、16:9、4:3、1:1から選べます。動画はフルHD撮影可能です。
標準カメラ1200万画素(24mm F2.0)で撮影、昼間の撮影はカメラのレスポンスも速くはないですが問題なく撮影できます。画質も悪くはないです。
写真は16:9で撮影して、そのまま縮小しています。
広角カメラ1200万画素(18mm F2.4)で撮影、歪みはあまり補正されずビルは歪曲しています。
夜の撮影はイマイチで、ファーウェイやOPPOなどの同クラスのスマホと比べても劣ります。
電飾のカラーが違うので同じ条件ではないですが左側が本機、右側がハイスペックスマホOnePlus 7Tで撮影した写真です。暗い所ではピントもあまくイマイチです。
昼間や明るい室内での撮影はSNSに載せれるぐらいの画質だと思いますが、夜や暗い所での撮影は微妙です。カメラ自体の操作レスポンスは悪くないです。
AQUOS sense3 SIMフリー版 まとめ
おサイフケータイやDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)、防水防塵・耐衝撃対応のモデルが3万円台の安さ、先代のsense2に続き、AQUOS sense3もヒットしそうです。
実際に使ってみても必要充分な性能でバッテリー持ちもよいので、おサイフケータイ付きの格安スマホ購入を考えている人はとりあえず本機を買っておけば間違いないと思います。
AQUOS sense3の良い点
・防水防塵と耐衝撃に対応し本体の剛性感も高い、長く使える。
・バッテリーの持ちはかなり良くトップクラス、充電速度も速い
・2枚のSIMが同時に使えるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)仕様、プライベートと仕事の電話番号併用や海外旅行・出張などにも便利
・前モデルと比べてCPU性能も上がり、普段使いには必要充分な性能。
・おサイフケータイ(FeliCa)対応
・DSDVとおサイフの両方に対応している数少ないスマホ
・スペックや機能を考えると安い価格。
AQUOS sense3の悪い点
・夜や暗い場所での写真は微妙な写り、カメラは価格なりの出来。
・指紋認証、顔認証ともに中国メーカーのスマホと比べて少し遅い。
・PUBGや荒野行動など重たいゲームをプレイするのは厳しい。
SIMフリー版 AQUOS sense3の購入
私は店舗で39,380円(税込)で購入しましたが、Amazonなら2019年11月現在36,153円(税込)で販売中です。音声SIMの契約が必要になりますがgoo Simseller(OCN モバイル ONE)なら更に安く購入することができます。
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AQUOS sense3 SH-M12 の詳細スペック
CPU : Snapdragon 630 SDM630 2.2GHz オクタコア
GPU : Adreno 508
ディスプレイ : 5.5インチ FHD+ 2160×1080 18:9 , IGZO , リッチカラーテクノロジーモバイル
RAM容量 : 4GB
ストレージ : 64GB(microSD対応upto512GB)
メインカメラ : 1200万画素(広角24mm F2.0)+1200万画素(超広角18mm F2.4)デュアルカメラ
前面カメラ : 800万画素カメラ 23mm F2.2
OS : Android 9 Pie
サイズ : 147.0×70.0×8.9mm
重量 : 167g
バッテリー : 4000mAh(急速充電対応 PD)
カラー : ライトカッパー、シルバーホワイト、ブラック
WiFi : 802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth : v5.0
防水防塵 : 防水(PX5/IPX8)防塵(IP6X) , 耐衝撃(MIL-STD-810H)
接続端子 : USB Type-C
イヤホン端子 : 有り
認証方式 : 指紋認証センサー , 顔認証
その他 : おサイフケータイ(FeliCa) , NFC , DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE , 排他仕様) , Jアラート対応 , ハイレゾ , エモパー , sXGP規格
ネットワーク : LTE対応 , 通信速度 下り最大 350Mbps
SIMフリー版の対応バンド
ドコモ回線・au回線・ソフトバンク回線の格安SIMも問題なく使えます。
LTE
Band1(2.0GHz)/ Band3(1.7GHz)/ Band5(850MHz)/ Band8(900MHz)/ Band12(700MHz)/ Band17(700MHz)/ Band18(800MHz)/ Band19(800MHz)/ Band39(1.9GHz)/ Band41(2.5GHz)
3G
Band1(2.0GHz)/ Band5(850MHz)/ Band6(800MHz)/ Band8(900MHz)/ Band19(800MHz)
GSM
850/900/1800/1900MHz