2020年4月24日に発売になったSIMフリー版iPhone SE (第2世代) 128GB ホワイトを購入したので簡単にレビューします。
目次
iPhone SE(第2世代)、iPhone 8、iphone11の比較
新しいiPhone SEは、2017年に発売した4.7インチのiPhone 8と外観やサイズはほぼ同じですが、iPhone11と同じハイスペックCPUのApple A13を搭載したモデルとなっています。
カメラもスペック上はほぼ同じ。iPhone 8との違いはCPUと3D Touchがなくなっていることぐらいです。初代のiPhone SEやiPhone 7なら買い替えもありですがiPhone 8は買い替えの必要ないと思います。
AQUOS sense3とiPhone SE(第2世代)の比較
約5万円のiPhone SEと約3.5万円の人気AndroidスマホAQUOS sense3との比較です。sense3は手堅い感じのスペックですがCPUが遅いのがネック、広角カメラがあるのはよいのですがゲームなどには向いていません。iPhone SEの価格に対するCPU性能の良さが圧倒的なのがわかります。
バッテリー持ちを重視するのならsense3が圧倒的に良いです。
iPhone SE(第2世代)のレビュー
カラーはホワイトでAppleの公式サイトで購入したSIMフリー端末です。キャリア版もSIMロックが掛かっていること以外は同じです。
iPhone SE(第2世代)の付属品
同梱物は、イヤホン、Lightning-USBケーブル、SIMピン、USB電源アダプタと簡易なマニュアル。アップルのステッカーです。
3.5mmのイヤホンジャックがないので、Lightning端子のリモコン付きイヤホン「EarPods with Lightning Connector」が付属。
付属のUSB電源アダプタは5V1Aですが、本体は18Wの急速充電に対応します。またワイヤレス充電 Qiにも対応。
iPhone8とほぼ同じデザインのiPhone SE
ディスプレイサイズは4.7インチで下部にはTouch ID(指紋認証)がありiPhone8と見分けがつかないほど同じですが、iPhone8 ホワイトの場合はフロントもホワイトであったのに対して、iPhone SEでは背面がホワイトであってもフロントはブラックとなっています。
画面上部には通話用のスピーカーとインカメラが並びます。解像度は荒いですが画面が小さいこともあって見やすく綺麗です。
指紋認証を兼ねたホームボタンは感圧式で、物理的に押すことはできませんが電源が入っていると本当にボタンを押した感覚が再現されます。ホームボタンの触覚は設定で変更できます。
Touch ID(指紋認証)は速く失敗することも少ないです。マスクをすることが多い今の時期はFace ID(顔認証)よりも快適です。
iPhone 8には「iPhone」文字がありましたが、iPhone SEでは文字がなくなりデザインはよりシンプルになっています。背面の素材はガラスです。
右側面はサイドボタン(スリープ/電源ボタン)とSIMスロットがあります。
左側面は、音量ボタンと音をミュートするサウンドオン/オフのボタンが配置されています。
下部はLightningコネクタとマイク、右側にスピーカーが配置されています。ヘッドホンプラグはありません。
上部スピーカーと下部スピーカーでステレオとなっています。ボリュームを大きくしても音は割れることはなく音自体もスマホの中ではかなり良い方だと思います。
物理のSIMスロットは1つでnanoSIMです。他にeSIMが内蔵されているのでnanoSIM+eSIMのデュアルSIM仕様となります。
カタログ値148グラムより少し軽い147グラムでした。最近のスマホの中ではかなり軽量です。
左から5.5インチの iPhone7 Plus、4.7インチのiPhone SE、Androidスマホとしては小型5.5インチのシャープのAQUOS sense3です。初代のiPhone SEよりサイズアップしましたが最近販売されるスマホの中では非常に小さい部類になります。小さいので片手で操作可能で持ちやすいです。
左は6.55インチ(20:9)のOnePlus 7Tです。Androidスマホのほとんどは縦長化が進んでおり、昔ながらのアスペクト比16:9のiPhone SEとは情報量が違います。最近のWEBサイトは上部と下部に広告を出すこともあり、縦が短いiPhone SEでは表示領域が狭く見ずらい場面もあります。
インストール済のiPhone SEアプリ
Touch ID(指紋認証)は5本の指紋が登録可能、認証は速く失敗することも少ないです。
2020年6月20日現在のiOSのバージョンは13.5.1、日本で販売されるモデルの型番は「A2296」
何もアプリをインストールしていない状態でのストレージ使用量は7.4GBです。SDカードが無いので動画や写真をよく撮影する方は64GBではなく128GBか256GBモデルを購入した方がよいでしょう。ストレージの残量が少なすぎるとOSのアップデートも困難になります。
これからは非接触決済サービスは必須、Apple Payも使えます。Suica以外で支払い場合はロック解除する必要があるので、マスクをすることが多い今の時期は上位モデルiPhoneのFace ID(顔認証)よりもTouch ID(指紋認証)が便利です。
nanoSIM+eSIMのデュアルSIM仕様なので、nanoSIMスロットでキャリアや格安SIM、eSIMで楽天モバイルやIIJmioを使うといったことが可能です。
iPhone SEのバッテリー
バッテリー容量は1821mAhと少ないです。通常の使い方なら1日はなんとかなる感じでよくはないです。動画やゲーム、インターネット共有を長時間使うのならモバイルバッテリーが必要です。
充電は、18Wの高速充電とワイヤレス充電に対応していますが付属しているのは5W充電器です。上の画像は左から純正の5WのUSB電源アダプタ、18Wの急速充電、ワイヤレス充電 Qiでした時をアプリで計測しています。
トップクラスの性能、AnTuTuベンチマークとGeekbench 5
AnTuTuベンチマーク(v8.1)の結果は450860、Geekbench 5のスコアはMulti-Coreが3022、Single-Coreが1328という結果です。iPhone 11よりは少しスコアは下がっていますが、スマートフォン全体でみてもトップクラスの性能です。
通常の利用は勿論、PUBGや荒野行動など重めのゲームでも問題なく動作、5万円クラスとしては他モデルの追随を許さない快適さです。
iPhone SEでゲーム
ポケモンGOは快適に遊べGPSも万台なしAR+にも対応しています。ただバッテリーの減りは速いのでモバイルバッテリー必須、本体も結構あつくなります。
PUBG モバイルは、クオリティは「HDR」フレーム設定は「極限」の最高設定が可能、長時間プレイしても。画面が小さいので操作は少し窮屈ですがプレイ自体はできます。また画面4隅は少しタッチ感度が悪いです。
本体裏がかなり熱くなり汗ばむので何らかの対策は必要、バッテリーの減りがはやいので外出先でプレイする場合はモバイルバッテリーが必要です。
iPhone SEのカメラ
リアカメラはAndroidスマホでは低価格モデルでも当たり前になってきたデュアル(2眼)やトリプル(3眼)ではなくシングル仕様、スペックは3年前のモデルiPhone8と同じ光学式手ぶれ補正付きの1200万画素カメラ F値1.8になります。前面カメラは700万画素カメラ F値2.2でこちらもiPhone8と同じです。
カメラ動作は起動やレスポンスも速く快適です。画質は暗い場所や夜間の撮影はAndroidのハイスペックモデルと比べて弱いですが、明るいところでは色味も自然でよいと感じました。
撮影モードはタイムラプス(微速度撮影)、スロー、ビデオ、写真、ポートレート、パノラマがあります。iPhone 11にはある「ナイトモード」はありません。
シャッターを切った前後の1.5秒ずつの映像が記録できる「Live Photos」、異なる露出の画像を合成する「スマートHDR」、「フラッシュ」自動・オン・オフ、「写真の縦横比」はスクエア・4:3・16:9、「タイマー」は3秒と10秒、「ポートレート」は自然光・スタジオ照明・輪郭強調照明・ステージ照明・ステージ照明(モノ)・ハイキー照明(モノ)の設定が可能です。
「ビデオ」は4K/60fpsから720p HD/30fpsまで選択可能です。前面カメラは720p HD/30fps。
「スロー」は1080p HD/120fpsと1080p HD/240fpsから選ぶことが出来ます。
写真の比率は4:3です。晴天時など場面によってはデジカメはいらないと思える写りだと思います。
画像は4032×3024を25%縮小、補正は掛けていません。デフォルトではHEIC形式で保存されるので、パソコンやAndroidスマホと画像を共有する場合は設定でフォーマットを「互換性優先」にしてJPGで保存しておいた方が便利です。
少し暗い室内で撮影。暗い場所など条件が悪くなるとハイエンド機との差が出てきます。
iPhone SE (第2世代)のまとめ
次々と新しいテクノロジーが投入されるAndroidスマホと違い、3年前に発売したiPhone8から目立った進化がないのは残念です。しかし、動作(CPU)が速いというのはスマホを選ぶ上で一番重要、最新OSへのアップデートも長期間にわたり行ってくれて完成度が高いこのモデルが5万円で買えるのは魅力的でお勧めです。
iPhone SE (第2世代)の良い点
・トップクラスの性能が5万円以内で手に入る。長く使える。
・マスクをする状況が多い現在では便利なTouch ID(指紋認証)
・片手で操作可能で軽量。
・対応バンドが豊富なので海外旅行や海外出張の際も困ることがない。デュアルSIM(nano-SIMとeSIM) は便利。
・Apple Pay(Felica NFC)が使える。
iPhone SE (第2世代)の悪い点
・カメラは超広角や望遠なし、夜や暗い場所での写真はハイスペックモデルと比べると弱い。
・バッテリーは普通の使い方なら1日持つが良くはない。
・イヤホン端子がない。充電端子がこれからの標準となるUSB Type-CではなくLightningコネクタのまま
・ディスプレイが小さく一度に表示できる情報量が少ない。
iPhone SE の購入場所
iPhone SE (第2世代)は、キャリア3社(NTTドコモ・au・ソフトバンク)とApple公式ストア(webと実店舗Appleストア)、ヨドバシカメラ、ビックカメラで購入可能です。
カラーはブラック、ホワイト、 (PRODUCT)RED の3色、Apple公式ストアでの価格はSIMフリー 64GBモデル44,800円 (税別)、128GBモデル49,800円 (税別)、256GBモデル60,800円 (税別)となっています。
iPhone SE (第2世代)の詳細スペック
CPU : A13 Bionicチップ 第3世代のNeural Engine
ディスプレイ : 4.7インチ 1334 x 750 Retina HDディスプレイ
RAM容量 : -GB
ストレージ : 64GB/128GB/256GB
メインカメラ : 1200万画素カメラ F1.8 光学式手ぶれ補正
前面カメラ : 700万画素カメラ F2.2
OS : iOS 13
サイズ : 138.4 x 67.3 x 7.3mm
重量 : 148g
バッテリー : -mAh(急速充電18W , ワイヤレス充電 Qi) iPhone 8とほぼ同じバッテリー駆動時間
カラー : ブラック、ホワイト、 (PRODUCT)RED
Wi-Fi : 802.11ax Wi‑Fi 6
Bluetooth : Bluetooth 5.0
防水防塵 : 防沫防水防塵(IP67)
接続端子 : Lightningコネクタ
イヤホン端子 : 無し
認証方式 : Touch ID(指紋認証)
その他 : デュアルSIM(nano-SIMとeSIM) , VoLTE , Apple Pay(Felica NFC)
ネットワーク : LTE 対応
モデルA2296
FDD‑LTE(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66)
TD‑LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
CDMA EV‑DO Rev. A(800、1,900MHz)
UMTS/HSPA+/DC‑HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)
公式サイト
https://www.apple.com/jp/iphone-se/
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