ディスプレイサイズが12.5型で1kg以下の軽量モバイルノートパソコン「HP EliteBook Folio G1」を購入しました。12インチMacbookのwindows版ともいえるノートブックです。まだ1日しか使用していないですが、簡単なレビューをします。
目次
軽くてバッテリー持ちの良いノートPCが欲しい
今まで使っていたノートパソコンの性能や処理スピードは問題なかったのですが、毎日持ち歩くのでハードディスクでは不安があることやバッテリーが劣化してきて、2時間ほどしか持たなくなってきて外で使うには厳しくなってきたので買い替える事にしました。
購入条件としては、持ち歩くので、11インチから13インチディスプレイで出来るだけ軽いこと出来れば1kg前後。
性能はCPUがi5プロセッサ・RAM8GB以上で、バッテリーは6時間以上持つことです。12インチMacbookの様なスペックが理想であるけど、windowsから乗り換えるのは、さすがに面倒なのでwindows機で検討しました。
また現在、多く機種が発売されている2 in 1やタブレットは、キーボードを含めると意外に重量が重くなることや、キックスタンドがカフェなどの狭い机では、取り回しがある悪いことから購入候補から除外した。
ノートパソコンの購入候補
パナソニック Let’s note SZ5
頑丈で信頼性も高い機種。CDドライブが付いていても1.05 kgという軽さ。欠点は本体が分厚く数年前のデザインである事。持ち歩く事を考えればベストな機種ではあるが希望のスペックにカスタマイズすれば25万円近くになり、完全に予算オーバー。
VAIO S11
LTE搭載モデル選べるVAIO S11。希望のスペックにカスタマイズすると17万円くらい。ビジネス向けを強く意識しているのか有線LAN端子とRGB端子がついているが、デザイン的にかっこ悪く感じる。実際に店舗に見に行ったが全体的にもASUSやacerのノートパソコンの様なチープさを感じた。
Dell XPS 13
13インチのディスプレイながら、11インチサイズの大きさを実現するフレームレス・デザインを採用しており、デザイン的にもかっこいい。値段も希望の構成であれば16万円くらいと同クラスでは安い。購入の第一候補。気になる欠点は少し重たいこととリターンキーが細いことぐらい。
ASUS ZenBook
何種類かモデルがあるが、現在のモデルは13インチのモデルだけで実際に見てみると持ち運ぶのには少し大きく感じた。値段は安いがサポートの悪さは過去に何回もうんざりとした経験がある。海外(タイ)で購入すれば7~8万円で買える。
6月に発表された「ZenBook 3」は、12インチMacbookのサイズにi5プロセッサを搭載し、かなり魅力的な製品であるが、設計に無理がありそうな感じがする。
HP EliteBook Folio G1
12.5インチディスプレイで重量は約970g、米軍調達基準をクリアするほどの頑丈さと毎日持ち運ぶノートパソコンでは理想的であるが、プロセッサはi5ではなく省電力のインテルCore M5-6Y54プロセッサーで性能が少し劣るがファンレス。海外(熱い国)に行くことが多いのでファンレスは魅力的である。欠点としては、価格は19万円以上と高めで軽量化のため端子はUSB Type-Cが2つだけ。
色々な候補から考えて、Dell XPS13を買おうと思っていたところ、HPがモバイルPCキャンペーンとして5万円近い値引きのセールを開催、SDDを256GBにしても約13.5万円と安くなったので、一気にEliteBook Folio G1に気持ちが傾き、購入することにした。
HP EliteBook Folio G1 基本スペック
OS : Windows 10
プロセッサー : インテル® Core™ M5-6Y54 , HDグラフィックス515
メモリ : オンボード8GB
ディスプレイ : 12.5インチ(16:9)フルHD (1920×1080ドット、非光沢、高輝度、IPS方式)
Webカメラ : 720p HD Webカメラ(静止画:92万画素、動画:92万画素、固定焦点レンズ)
ストレージ : 128GB M.2 SSD(SATA III) ~ 512GB
無線機能 : インテル IEEE802.11 a/b/g/n/ac(2×2) + Bluetooth 4.2
インターフェイス : USB Type-C 3.1ポート(Thunderbolt 3対応、パワーオフUSB充電対応)×2、コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック×1
サイズ・質量 : 約 970g
バッテリ : 約 11.5 時間
価格 : 109,800円(税抜)~
タッチ対応液晶ディスプレイやCore M3-6Y30、Core M7-6Y75も選択可能
HP EliteBook Folio G1 レビュー
7月13日に注文して30日に届きました。値下げキャンペーンの為か注文から届くまで時間が掛りました。HPのビジネス向けノートは東京で組み立てている様です。
付属品は、ACアタプタと説明書のみです。ACアタプタはUSB Type-C使用となっており、USB Type-C端子に差し込みます。コンセントのプラグ部分は折りたたみ可能です。
デザインは派手さがなくシンプルです。米軍調達基準(MIL-STD)をクリアする丈夫さであるが、持った感じの剛性感は12インチのmacbookの方が上と感じた。
ヒンジはフルフラットに180度開くことが出来ます。プレゼン等をするときに便利そう。ヒンジは少し柔らかい。バックライトが内蔵されているキーボードは配置もスペースキーが少し小さい事を除けば打ちやすい。打鍵感は12インチMacbookよりもいいと思う。
サイズは292×209×12.4mmと12インチのmacbookより大きいが厚さは薄くなっている。左側にマイクジャック兼用のイヤホンジャックがついています。
右側には、USB Type-C端子が2つ付いています。1つは電源として使用するため、外部機器との接続は1つだけとなります。
Bang & Olufsenのスピーカーを4基内蔵しています。音質は他のノートパソコンと比べて特別に良いとは感じなかった。
タッチパッドは大きく使いやすい。今までタッチパッドは使ってこなかったが、簡単な作業ならマウスなしで大丈夫そうだ。タッチパッドの左上をダブルタップするとランプが付きタッチパネルが無効となる。
Core M5-6Y54プロセッサーの性能
省電力のインテルCore M5-6Y54プロセッサーは、インターネットで調べてみると1,2世代前のi5プロセッサと同じくらいの性能なようだ。
複雑なゲームや大量の画像処理を行うのには向いていないようだが、ワードやエクセル等やインターネット閲覧なら充分すぎる速さと感じた。以前使用していた3年前購入のパソコンi5-3337U(第3世代、現行は第6世代)よりも体感で速いことが確認できた。
また、それ以上に、SSDになったことによる起動の速さが快適である。NVMe規格のSSDを選択すればもっと速いがらしいが、今までHDDを使っていたのなら安い方のSSDでも充分だと思う。
SDD256GBの場合、空き容量は189GBだった。国産メーカーと違ってインストールされているアプリは少ない。
EliteBook Folio G1の文字の大きさ
12.5インチとディスプレイが小さくフルHD(1920×1080)なので、文字の大きさが心配であったが、表示サイズを125%にすれば問題なく利用できた。
EliteBook Folio G1レビューまとめ
まだ短い時間しか使用していないのですが、不満なところは無く長く使えそうな感じです。外部端子が2つしかない上にUSB Type-Cなので、対応機器が少ないのがネックになりますが、これからの規格なので対応機器も増えてくると思います。
USBハブやUSB Type-C充電アタプタも購入するつもりなので、またレビューします。
現在、2000台限定で48,200円引きのセール中です。法人モデルですが、個人でも購入可能です。価格は109,800円 (税抜)から。
HP EliteBook Folio G1を9カ月使用して
HP EliteBook Folio G1をメインで使い始めて9カ月経ちました。出先で利用することの多い私には軽量で持ち運びに便利な本機は本当に便利です。マシンパワーも画像編集などをしない限りは充分で遅くて困ったシーンはありません。2つしかないUSB-C端子は別記事でレビューしている「HooToo Type-C USBハブ HT-UC001」を使うことで問題解決できます。
私の使い方でのバッテリーの持ち時間は、プラウザを5,6枚立ち上げ、エバーノートでテキスト打ち、youtubeの音楽を2時間くらいバックで流しながら利用して6時間から7時間使うことが出来ます。ただ、使いはじめに負荷の掛かる作業をするとパソコンがかなり熱くなり、負荷の掛かる作業をやめても熱いままでバッテリーの持ち時間も若干短くなります。
唯一の問題点は、充電に使うモバイルバッテリーやUSB Type-C充電アタプタは対応品がなく、スマホとアタプタを共通にして荷物の軽量化が出来ないことです。USB Type-C(Power Delivery)の新製品を日本やアメリカのアマゾンでチェックしていますがHP EliteBook Folio G1の場合、パソコンの方で社外品を蹴る仕様になっているらしく使えたという報告は無いです。
HP EliteBook Folio G1 の購入
HP EliteBook Folio G1は販売終了、現在は後継モデルにあたるHP Elite Dragonfly (ドラゴンフライ)が発売中です。
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