海外旅行や出張で使えるH.I.S.モバイルの海外専用SIM「変なSIM」をアンドロイドOSのSIMフリースマホで使ってみたので簡単なレビューと使い方を紹介します。
※2022年5月31日にサービス終了
※2018年9月22日現在 iPhone・iPadでは利用できません。復旧の見通しも立っていないとの事。
https://his-mobile.com/event20180912.html
※iOSでのサービス再開、2019年3月31日まで新SIMカードに交換中。
https://his-mobile.com/event20181219.html
サービス再開後、iOSで使ってみました
変なSIM の概要
・海外旅行者向けの「格安海外データ通信サービス」で75の国と地域でインターネットが出来るデータ通信専用SIMカード
・料金は1日500円(24時間)で高速データ通信200MB利用可能で超過すると低速(128kbps)で通信
・データSIMなので電話番号で掛ける音声通話は不可、LINEなどメッセージアプリでの通話機能はOK
・貼りつける形状の「変なSIM」と通常のSIMカード形状の「変なSIMプラスチック」がある
・使い捨てでは無く何度でも使える
・利用開始するにはインターネットに接続が必要で日本で予め設定するか、現地で空港のフリーWiFiなどを使って設定しなければならない。
・SIMフリースマホで使えるが動作しない機種もある(使用不可 AQUOS SH-M02 g04、SHARP Android One S3、ZTE BLADE V770、LG isai V30+ LGV35、AQUOS SH-M02、AQUOS R Compact SHV41)
詳細はコチラ
変なSIM レビュー
SIMカード代は1,980円(税抜)で公式サイトから申し込みます。送られてきた封筒にはSIMカードと設定ガイドが入っています。この設定ガイドは旅行に行くときに一緒に持って行った方が良いです。
普段使っているSIMの上から貼り付けることのできる「貼りつける形状の変なSIM」と通常のSIMカード形状の「変なSIMプラスチック」があります。
「貼りつける形状の変なSIM」はSIMスロットが1つしかない機種を使っている場合は、海外でSIMの入れ替えをしなくてもよいので便利ですが、SIMカード挿入口がトレイタイプでない場合詰まる場合があります。また富士通製の端末は貼るタイプのSIMカードが入り難い様です。
今回はSIMスロットが2つあるデュアルSIM仕様のアンドロイドスマホで使用するので詰まるなどのトラブルが少ない通常のSIMカード形状の「変なSIMプラスチック」を購入しました。
「変なSIMプラスチック」は、カードに切り込みが入っておりnanoSIM、microSIM、miniSIM(標準SIM)のどのサイズにも対応しています。
変なSIMを使うには日本で設定が必要
変なSIMを利用開始するには、インターネット接続しての手続きが必要なため、日本で設定しておく必要があります。HISモバイルのID登録とクレジットカードの登録を行います。
変なSIMを入れてSIMカードを有効にします。上の画像ではスロット2に変なSIMを入れていますが、公式ではスロット1に入れることを推奨しています。
今回使ったスマホ(Xperia)では、2枚のSIMを有効にしていると変なSIMを認識してくれなかったので右側の画像の様に普段使っているドコモのSIMを無効にして設定を進めました。
また、Xperiaなど一部のスマホではSIMを入れ替えた場合、必ず再起動する必要があります。
変なSIMのアプリをインストールして起動し、購入ボタンを押してアドレスとパスワードを入力してログインします。
左側画像のように「変なSIMを認識できません」というメッセージが出る場合はWiFiにつながっているか確認して再起動します。
右下のサポートボタンを押すと設定の方法と繋がらなかった場合のAPNが記載されているので一度見ておくと良いでしょう。
今回は韓国に2日間行くので合計で1000円、レンタルWiFiやキャリアの海外プランよりも安くなります。選択したプランは3カ月以内に利用を開始しなければなりません。
同じ国の海外通信プランは1つまでしか保持できないので、2日間プランを申し込んで追加で1日間申し込むと2日間のプランは消えてしまうので注意が必要です。
プラン購入後にメールが届きます。日本での設定はこれで終了です。
海外での設定
海外に到着後、変なSIMのアプリを立ち上げて「このプランを使う」をクリックすると利用開始となり、利用できる時間のタイマーが作動します。
本来ならAPN(アクセス・ポイント・ネーム)も自動で設定されてネット接続できるはずですが、他のAPNに繋がってしまってネット接続できません。
こうなってしまった場合は、新しいAPNを設定します。
XperiaのAndroid8の場合、設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク→デュアルSIMの場合スロット1か2を選択→アクセスポイント名→画面右上の+を押して、新しいAPNを作成します。
名前は任意の名前(変なSIMでもchktでもOK)をつけて、APNは韓国の場合「chkt」と入力し保存します。新しいAPNを選んで再起動すると繋がります。
変なSIMの国別APN一覧です。SIMに同封されている設定ガイドやアプリのサポートにも記載されています。
SKテレコムの4G回線に繋がりました。速度もpingの値も良くは無いですが、実際使った感じはストレスなく使えてマップやメール、LINEを使う分には全く問題ないレベルです。一度接続すると安定していてテザリングも可能でした。
高速データ通信容量は1日200MBとレンタルWiFiなどに比べて少ないですが、youtubeなど動画を見ない限りは充分だと思います。
変なSIM を使ってみた感想
良い点
・世界各国で使えるには便利、1日500円と値段設定も安い。
・SIMは何度でも使える。維持費もなし
・一度つながると安定している。テザリングもOK
・現地のSIMが手に入れにくいところでは重宝しそう
・1日だけの契約も可能なので海外周遊旅行では便利
・日本語でサポートを受けることが出来る
悪い点
・インターネット環境が無いと設定できないのは不便、事前に日本で設定するのは面倒
・アプリの出来が全体的に良くない。アプリを立ち上げた時に一番最初に目に入るのが国内SIMの広告というユーザビリティの低さ
・現地で繋がらなかった場合APNの設定などを自分でしなければならないので「SIM初心者」にはハードルが高い。レンタルWiFiにするのが無難。
・2018年9月22日現在 iPhone・iPadでは利用出来ない。将来的にサービスが存続するのか不明なところ。
世界各国を1枚のSIMで済ます事が出来るのは便利なので私は海外現地のSIMをメイン、変なSIMをサブとしてしばらくの間使ってみようと思っていますが、海外出張で仕事でインターネットが必須な方やスマホ設定に不安がある人にはオススメできません。
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